その仕事で一番大変なところ

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証券会社で一番大変なところを経験者9人に聞いてみた

営業


証券会社の仕事で一番大変なことは、支店に配属されて、個人投資家向けの営業を担当することです。具体的には、個人投資家から株式や投資信託について売買注文を受注することが、一番大変です。

 

大変であることの第一の理由は、多くの日本人はいまだに株式投資については「バクチ」であるという認識を持っている点が挙げられます。

 

株式投資とは、企業価値を分析して割安と判断できる場合や、成長性を認識できる場合に投資を実行し、株価が上昇したときに利益確定させる健全な行為であるということを認識している個人が少ないのです。このため、個人投資家ら売買注文を受注することは難しいですし、個人顧客の新規開拓はきわめて困難となります。

 

また、大変であることの第二の理由は、営業マンにはノルマが課せられている点が挙げられます。

 

証券会社の収入源として、顧客からの株式売買の手数料は大きな柱となっています。そのため毎月、一定金額の売買手数料を稼ぐことが、営業マンには課せられているのです。そして、ノルマを達成できない場合には、上司から罵声を浴びることは稀ではなく、心身共に疲れ果ててしまうため大変なのです。

 


圧倒的に大変なことは精神的な部分になります。仕事というのは数週間や数か月で終わるものではないので、その苦しさが継続することが一番つらいです。

 

では、どこが辛いかと言いますとノルマによる上司からのプレッシャーです。実際問題契約を取れていれば上司などは何も言ってこないのですが、契約が取れない日々が続けば毎日のように詰められます。

 

会社にもよりますが、言葉による暴力は当たり前でそれを止める人間も誰もいません。とにかく数字を取らない限り問題が解決しないのです。極端に言えば数字さえ取れれば仕事をサボっていようが何も言われません。過程より結果主義の側面が強い業界です。また、そのノルマも達成出来ないような数値を課してきます。

 

そして、最近はお客様もご自身でパソコンを使い取引が出来るため、証券会社の存在意義が薄れている側面もあります。それにより、わざわざ証券会社を通さなくても良い為、契約を取ることが非常に難しくなっている情勢もあります。

 


証券会社で一番大変なことは最初の新規開拓です。

 

始めは研修の後に名刺集めをさせられるのですが、これは体力勝負なので慣れれば大丈夫です。1日20~40枚ほどの名刺集めのノルマが課されます。飛び込みで名刺をもらいに行ったり、道を歩いている人にお願いしてもらったりという感じで名刺を集めます。

 

1カ月ほどすると集めた名刺から自分の顧客を作ります。集めた名刺から電話番号リストを作り一軒一軒電話しています。名刺集めは意外と上手くいったのですが、実際に営業を始めるとすぐに断られるのでメンタルがやられます。これを契約が取れるまで一生続けます。

 

同期が直ぐに成果を出すのを見ていると焦りますしプレッシャーを感じます。最初の内は成果が出なくて当たり前なのでそこまで上司の視線が冷たくありませんが、成果が出ないと視線が冷たくなります。これがとても怖かったです。こんな感じの生活が2、3カ月続きました。初めての契約は50~100万円規模のもの証券会社の営業にしては小さな契約ですがとても嬉しかったです。

 


営業をする事が一番大変な仕事です。

 

顧客にアポイントを取る事から始まる仕事ではありますが、なかなか時間を作ってくれる顧客はいません。そして、投資の話になりますので、リスクは必ず背負うもの。証券会社を信用している方は少ないと感じる瞬間でもあります。

 

絶対に利益を生み出せる投資であれば、証券会社自体が大量の金額を投資している訳ですから、リスクはそこそこあるもの。それを顧客の方はよく分かっているものです。そのような顧客から投資をしてもらえるように説得する業務はとても大変です。責任を取る事も出来ない訳ですから、信用が一番大切になります。

 

ノルマを課せられますので、数字が重要になります。ノルマ達成のために、様々な顧客に営業をするのですが、簡単に投資をしてもらえるほど世の中は甘くありません。

 

そして、新規の開拓をする必要もありますので、営業だけで非常に辛い思いをする事が多いです。中には暴言を吐く方もいますので、メンタル面でも辛いです。

 


証券会社で働く上で大変になるところは“新規顧客の生み出し”“専門知識の習得”の2つです。

 

“新規顧客の生み出し”に関しては、大手証券会社の営業になると、固定客の引き継ぎもありますが新規の顧客を生み出さなければ売り上げもあげていくことが出来ず、評価をされません。ノルマがあるともいわれていますので、よほどのコミュニケーション能力がなければただしんどい時間を見知らぬ人と共有することになってしまいます。

 

また、証券会社は非常に取得しなければいけない資格が多くあります。

 

・外務員

 

金融商品の取引に携わる人が取得しなければいけない試験です。この資格には2段階あり“一種外務員資格”“二種外務員資格”の2つがあり、一種の方が難易度の高い資格です。

 

・証券アナリスト

 

証券投資の分野での専門知識や分析技術の応用が出来る人に与えられます。これを取得するには、日本証券アナリスト協会の講座を重ねて、試験に合格することが必要です。その上、実務経験が3年以上の方が認定されます。

 

この2つを取るために、最低でも3年がかかる事がわかります。忙しい社会人生活のなかで資格を並行して勉強しなければいけないのも大変です。

 

おすすめした株が下がった時のクレーム対応


証券会社に勤めていて一番大変なことは、クライアントにおすすめした株が大暴落をしてしまった時にひどくクレームを受けてしまう事です。

 

私たちの仕事は、資産運用を考えている方に少しでも利益の出る株をおすすめして儲かってもらう事が使命なので、クライアントが儲かれば感謝されるし、損をすれば恨まれるという環境の中にいます。

 

ある日、これは今から株価がぐんぐん上がると予想される振興株を、得意先におすすめさせて頂きました。そこの株は出だしこそ順調に上がっていったものの、半年後ぐらいに大暴落をしてしまいました。この得意先はある企業の社長さんだったのですが、この時の大損に大激怒し、ある日突然電話がかかってきてその会社の社長室に呼びつけられました。部屋に入るなり大声で「俺を騙したな!今度損させたら海に沈めるぞ」といった脅迫めいた言葉を浴びさせられました。

 

株というのは良いときばかりでは無くてそれなりにリスクがある物なので、そこを理解してもらいたかったのですが、証券マンの仕事はクライアントを損させた時の対応が大変です。

 


証券会社に勤務している人の中で、最も大変なのはお客様の対応です。これは営業職であっても事務職であっても、また本社や支店も関係ありません。

 

数ある金融機関の中でも、証券会社というのは銀行とは大きく異なります。銀行にお金を預けていても、その銀行が破たんしない限りは元本が目減りすることはありません。しかし、証券会社にお金を預けるという概念はありません。証券会社は株式や投資信託など金融商品を購入する販売会社なのです。そのため、元本が毀損してしまうことが数多くあるのです。

 

お金はよく「命の次に大事なもの」といわれます。そんなお金が目減りしてしまうということになれば、その商品を購入した証券会社に対する風当たりは非常に強くなってしまいます。

 

そこで、お客様との対応は特に慎重にならざるを得ません。場合によっては閉店後でも対応しなければならない時もありますし、深夜だったり休日に接客しなければならないこともあります。それに伴って事務職も本社も動いていくことになります。

 

近年では振替休日などの取得が推進されるため一昔前ほどではないですが、不規則な働き方になるという点では一番大変だと思います。

 


相場の変動などのために、お客様におすすめした金融商品が値下がりした場合のフォローが大変でした。肉体的にではなく、精神的に辛かったです。自信を持っておすすめしたものが損をさせてしまい、連絡するのが心苦しかったです。

 

リーマンショックなどのように、投資していた人がほとんど損をしている状態の時は、お客様も「みんな損をしているから仕方ないね」と納得してくれましたが、そんなに相場が悪くもないのにおすすめした商品が下がっている時などは特に辛かったです。

 

また値段が戻る見込みがあれば継続して保有することを勧められるのでいいですが、戻る見込みもないので損を出して売って下さいと言うのが特に辛かったです。また、損失を負わせてしまったお客様にフォローをしつつも、営利企業である限り日々の販売や手数料収入は稼がないといけないので、心が折れそうになった事は何度もあります。

 

よく、仕事の悩みで多いのは職場の人間関係と聞きますが、証券会社の社員の悩みは、私のように対顧客のものが多いと思います。

 

機密情報管理の厳しさ


同じ証券会社に勤務していても、配属される職場や職種によって大変なことは変わってくると思います。ただ、証券会社につきものの大変さとしてあげられるのは、機密情報の管理の厳しさ、その徹底ぶりに慣れる事ではないかと思います。

 

顧客情報の管理は、昨今、どんな業界でも厳しくなっていますが、証券会社では特に厳しいもの。顧客の多額のお金を預かって運用しているため、一たび情報漏洩などという様なことが起きれば、信頼は失墜します。さらに、漏洩が原因で顧客に金銭的な損失を招いた場合、取引停止、損害賠償、訴訟、果ては、金融庁からの是正勧告など受ける結果となり、その時は、世間でも大きく報道されてしまいます。

 

そのため、社外に顧客情報などの機密書類を持ち出す時の手続きは厳格です。社外にメールやファックスを送る時は、必ずダブルチェックが必要、ランチに1時間席を外すだけでも、書類は引き出しにしまうなど、徹底的な整理整頓が求められます。

 

その緊張感が通常の状態である点が、大変なところではないかと思います。