バス運転手で一番大変なところを経験者12人に聞いてみた
休みがとりにくい
私は長距離バスの運転手ですが、休みがあまり取れないのが大変ですね。
やはり、今はどこもバスの運転手は不足していますから、一人当たりの運転時間は伸びています。法律で、何時間までと決まっているのですが、決まっている時間ギリギリまで運転とかは良くありますね。
時間内とはいえ、相当疲れも溜まってきます。一度、運転中に居眠りしそうになったのが、怖かったですね。
体を休めにくいことです。
仕事のシフトは1カ月分決まっているが、週に1度は変更の連絡が来る。2日前に電話がかかってきて、出勤時間の変更や休日出勤になる。
もちろん断ることもできるけれど、もともと給与が低いので臨時収入を得たいがために引きうけてしまう。
退社して8時間後には出勤時間。家が遠いと寝る時間が減ってしまう。その割に、休憩時間は3時間あることもあり、持てあましてしまう。必然的に会社の近所に住んでいる人が多く、休憩時間に家に帰る人もいる。
時間を守ること
バスの運転手で一番大変なことは、時間を守ることです。道路は時には渋滞し、定時の時間通りにバス停に着くとは限りません。最近は些細なことですぐにクレームが入るので、気が抜けないのです。
どんなに道路が混んでいる時や、大雨や雪などで走りづらくなっている際、事故などがあり車線の規制がある場合であっても時間通りの運転を心掛けなければいけない点です。
トイレに行けない
1番はトイレに行く自由がないことです。
路線バスは時間通りに運航してコースも変更できません。普段仕事前はトイレに行かないように水分は控えて業務につきます。
しかし、運行中に急に腹痛。鳥肌が立ち脂汗を流して30分位地獄の我慢をした経験があります。
お腹の調子が悪い時でも、途中でトイレに行けないこと。あるいは喉が渇いても途中で水分補給が出来ないこと。
トイレになかなか行けなくてしたくなった時気が気でない。
腰痛
一番大変なことは、腰痛です。
路線バスを運転している間は、運転席に座っているから、腰を痛めやすい。
実際、勤務している間に、首から腰のヘルニアを患い、手術もした。
首や腰のリハビリのための簡易な機械を、家に買い使っていた。
外国人への対応
最近増えているインバウンド(外国人)のお客様を扱う観光バス運転手です。
国民性のため、バス内で宴会はするわ喫煙はするわで、インバウンドのお客様を扱うのはとても大変です。さらに言葉が通じないため、注意するにも身振り手振りになり、運転に支障をきたすことが多くあるのが実情です。
長時間運転
やはり長時間運転です。
私自身片道6時間の運転をした際、とても辛かったです。仕事なので携帯を触ったり音楽を聞いたりすることはできないし、お客様が乗れば乗るほどプレッシャーもかかります。そんな中ほとんど口を開くこともなく淡々と運転。眠気にも襲われますし、辛いです。
睡魔との闘い
一番大変なのは睡魔との闘いです。
バスの運転手は、地理に詳しく複雑な道でも対応していかなければならないし運転も簡単ではなく細い道でも行く場合がある。朝早くから夜遅くまで運転する時は、ストレスも溜まり大変苦労します。ストレスは当然、睡眠の質に影響が出ます。
以前バスの運転手をしていた時、朝早くから運転し夜遅くに高速道路を走っていました。
その日は、ドシャ降りの雨でした。目的地まであと一時間のところで睡魔がきてしまい、休憩することもできない状態で3キロのトンネルを走行し出口で10秒から20秒寝ていました。隣の方が大声で叫ぶのが聞こえ目を覚ましたら雨で前が全く見えない状態ですぐワイパーを動かしました。
今でもその時の事を鮮明に覚えており事故がおきなくて良かったです。
お年寄りへの配慮
地方なので、お年寄りに配慮することが一番大変です。他には時間に気を配りつつ、乗車降車に問題がないようにバランス加減を調整するところにも気をつけています。