その仕事で一番大変なところ

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グラフィックデザイナーで一番大変なところを経験者10人に聞いてみた

リテイク


フリーでグラフィックデザイナーをやっていますが、クライアントと意見が合わない時が一番辛いです。

 

私の場合はフリーということもあり、自分の得意とするジャンルや雰囲気があるのですが、それがクライアントに受け入れられない場合は何度作ってもOKが出ず、交渉を繰り返すためかなり疲弊します。最終的には言われた通りに作るものの、こういう場合はやはり納得してもらえたことがないです。

 

たった数分の映像を作るだけでも1週間かかり、それをやり直しさせられるということが何度も続くと、他のやってみたい案件を受けられなかったりするのもストレスです。製作そのものはとても楽しいのですが、クライアントとの交渉が本当にストレスです。

 

また、仕事柄人から紹介してもらうことも多いため、断ったり無下にすることもできず、次の仕事に繋げるためにも、顔を売っておかないといけないため、営業力も必要になります。

 

そうした製作以外のマネージメントに力をいれないといけない点が大変です。

 


グラフィックデザイナーといえば、カッコいい職業というイメージが先行しますが、やはり大変なことは大変です。何が一番大変かと言うと「形のないものを形にしなければならない」ということでしょうか。

 

同じ“カッコいい”、“かわいい”、“クール”にしてもお客さん側と作り手側では微妙に違います。同じ赤でもオレンジっぽい赤とピンクっぽい赤では受けるイメージが違います。髪を切ってもらうのもパーマをかけてもらうにも、雰囲気とかイメージとか微妙にちがいますよね。デザイナーと言っても、イメージと違ってガッカリされる、なんてことは避けなければいけません。

 

その相手が持っているイメージという形のないものをデザイナーがいかに理解し、形にして喜んでもらうのかが腕の見せどころになってきます。

 

もちろん納得のいくもの、良いものにするためのセンスやスキルも大切です。そもそも頼む側はそれが出来なくてプロにお願いするのですから。その為の勉強や努力もしないといけません。でも、それはヒントがあったり「好きだから」という情熱がカバーしてくれるところもあります。

 

高名なグラフィックデザイナーになりますと、自分のセンスだけで仕事をしているように見えますが、それは万人を納得させるだけの力があるからです。そこに至るまでの積み重ねは想像をはるかに超えるものがあります。

 

他にも納期の問題だったり、ギャラの問題だったりと色々ありますが、やはり一番大変でその仕事をしていない人から見れば分かりづらいのはそこではないでしょうか。

 


グラフィックデザイナーという肩書きは、若い人であれば憧れますが、実情としてはひたすらクライアントからの依頼に対応する作業が主であります。

 

特に内容の修正を何時間も行うべきときは、心身との戦いになっていくため、与えられた仕事においては必ず実りある結果にしなければならないです。

 

クライアントからダメ出しを受けることは日に日に増え、自分が持ち合わせている技術がクリアしたとしても、OKが出なければ全てが無駄に終わってしまいます。この箇所こそグラフィックデザイナーにとって明暗がはっきり分かれる瞬間であることから、一番大変な出来事であると言えます。

 

そのためデザインを考案する段階から、多様性がある内容をあらかじめ用意しておくことが重要です。

 

パソコンを使用してひたすら作業するという点は、精神と疲労感との戦いでもあります。こういった点を自分なりに克服できる人こそ、真のグラフィックデザイナーとして名を馳せることができます。

 


打ち合わせです。クライアントとの齟齬をなくし、どういうものを作りたいか完成予想図を明確にしないといけません。そうしないと修正が増えたり、最初の路線からぶれやすく手間が増えます。

 

その際、必要なのはクライアントはどういったものがほしい、してほしいのか。最初から明確にこうしてほしいという考えがある方は話を進めやすいです。なんとなくこう、こんな感じかな、適当でいいよが一番大変です。それでろくに確認をとらず作った場合、全部没になります。

 

なので、しっかり話を聞き出し、クライアント自身どんなものがほしいのか考えてもらう必要があります。デザイナーなので、こちらが提案したり考えることはもちろんありますが、クライアントのイメージを制作する仕事と捉えています。そのイメージがしっかりあるからこそこちらも提案、制作がしやすくなります。

 

クライアントの曖昧なものを明確にし、ではこのように作りますと決まってからようやく制作に入ります。そうすると修正があっても、大きなものではないですし、一から作り直しがありません。

 


クリエイティブな仕事全般に言えることですが、精神的にも体力的にも本当にきついです。

 

まず精神面ですが、あらゆる人からダメ出しをもらうことになります。活躍する場にもよりますが、プランナーやライター、ディレクター、その他各クライアントに注文をもらいつつ作業を進めます。

 

アドバイスといえば聞こえは良いですが、要はダメ出しです。ここが気に入らない、あれを変えて等一方的に指示される言葉に反論することが出来ません。全て受け入れて作り出していく業務なのです。

 

当然ストレスも溜まりますし、たまには文句の1つも言いたくなりますが、そんな暇があったら仕事しろと叱られます。皆が納得のいくデザインが出来てこそやっと認められる仕事なのです。体力面では納期に追われ徹夜も珍しくありません。

 

若いうちは無理できますが、年を取ってくると体に疲れが残り頭が働かなくなることもしはしば。それでも納期を守らなくてはいけないため、毎回必死です。グラフィックデザイナーは忍耐力と体力のある人が続けられる仕事と言えます。

 


グラフィックデザイナーの仕事で一番大変なことは、デザインの方向をクライアントの思い描くものにすることです。

 

クライアントがデザインに無知であることがかなり多いので、「こうしてほしい」という指示が曖昧です。なのでデザインが具体的にかたまらないとクライアントはイメージすることが出来ず、デザインの意向に大きな食い違いが起き、0からデザインし直し!など、貴重な仕事時間を無駄にすることも少なくありません。

 

今まで仕事をしてきて上記がよく起きるのは「かっこよくシンプルにデザインしてほしい」と要望を受けた時。

 

その言葉通りのデザインをすると、「全体的に寂しいイメージ・もっとその文字は目立たせたいから赤色で太くしてほしい・文字に影を入れて欲しい」と言われます。だからといって、言われたまま修正してしまうとシンプルでスタイリッシュなデザインとはかけ離れたものになってしまい、「かっこ悪くなった」と言われてしまいます。そのため、文字を目立たせるための他の手法を考えるなどして対応していかなければいけません。

 

デザインは感覚的な仕事なので、「シンプル」と言っても一人一人思い描くものは違い、その思い描くものを一致させることはとても大変なのです。

 


グラフィックデザイナーは、種類がたくさんありとても大変な職業です。サイト制作、サイト更新、サイト記事構成、イラスト作成、デザイン作成、アプリ作成がたくさんあり独学で習おうとしたら5年もかかります。

 

デザイン系の大学や専門学校で学んでから卒業した後、デザイン事務所に就職して先輩にノウハウを教えてもらい、自分が納得が行くデザインが出来るまで、やり直しくを繰り返し、納得がいくデザインが出来るまで、残業してクライアントにOKを貰うまで頑張らないとすごく大変です。

 

私の場合、納得いくまでデザインをやり直すタイプなので、このデザイン納得いかないなと思いやり直し、クライアントからリテイクがあり、クライアントの理想の作品を納得いくまでリテイクを繰り返し、やっとクライアントからOKを貰いデザインを完成しました。

 

苦労したけど、自分のデザインが見て貰えるのがすごく嬉しかったです。家族も喜んでくれてグラフィックデザイナーという職業になれて良かったと心から思いました。

 


グラフィックデザイナーはクライアントありきの仕事がほとんどなので、たとえどんなに良いものを作ろうともクライアントが納得しなければ製品にならない、というのが一番大変なところかと思います。

 

クライアントがデザインに精通していない人で、難癖つけてきてもその人を納得させ、なおかつ自分も良いと思うものをつくっていかないといけません。そしてクライアントの先にいる消費者が魅力的に感じるデザインを作り出さないといけません。

 

また良いものを作ろうとするとコストがかかりますが、会社の事務職の方は費用を抑えたいので、そこでの交渉もしていかなければなりません。デザイナーは芸術家とは違うので、全ての人を納得させるものを作るバランス力みたいなものが必要になってくるかと思います。

 

また拘束時間が基本的に長く、納期があるので間に合わせるために夜は終電だったり、繁忙期は休日出勤等している時もありました。徹夜を乗り切れる体力も必要だと思います。

 

自分のデザインセンスに限界を感じた時


グラフィックデザイナーを仕事としていて一番プレッシャーに感じることは、自分のデザインセンスに限界を感じたときです。

 

自分の中でアイデアが枯渇してしまうことはどんな優秀なグラフィックデザイナーでもあることです。そんなときに自分の頭の中でひらめきが生まれてこないときは本当に焦ります。

 

依頼者であるクライアントはプロに依頼しているわけなので、当然求めるハードルは高く新しい発想をデザインにも求めてきます。ただ、その依頼者のクライアントの新しい発想というものは、得てして特にイメージがあるものではないことがほとんどです。そんな依頼者を納得させるデザインをつくるということは、ひらめきが生まれているときは楽しい時間なのですが、まったくそのひらめきが生まれてこないときは苦痛でしかありません。

 

また、どんな苦労をしてつくりあげたデザインであっても、そのデザインした意図というものを理解してもらえるということは少なく、直感的に〇か×かで判断されてしまうこともよくあることです。自分でいいと思ったものが他人には評価されないということはデザイナーとして本当につらいことです。

 

気持ちの切り替えがうまくできる人でないと精神的にどんどん追い込まれてしまう職種だと思います。

 

睡眠時間をとれないことがある


私自身の経験から言いますと、一番大変だったと感じたことは、アタリを出してから入稿するまで時間がないため、帰れないし眠れなかったことです。

 

仕事をしていたのが、都内ではなく地方だったので、よっぽどの大プロジェクトではない限り、チームでの制作ではありませんでした。大きな都市であれば、チーム制なので仕事を分担してできるのですが、画像処理からロケハンまで全部一人でやった上での、クライアントとの打ち合わせからの制作は、かなり大変でした。

 

その中でも、夜10:00くらいから打ち合わせをして、翌日夕方に入稿という仕事があったのですが、クライアントの方が全くと言って良いほど、ノープランでいらっしゃって、とりあえずアタリからと言われたときは、本当にきつかったのを覚えています。

 

そのまま作業をして朝を迎え、夕方近くに、クライアントさんや印刷会社の営業さん達に囲まれ、「あと、30分くらいで入れないと、印刷が間に合わない」と言われながら作業をしたときが、本当に大変でした。