その仕事で一番大変なところ

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小児科看護師で一番大変なところを経験者10人に聞いてみた

保護者対応


一番大変なことは、親のケアをしなくてはいけないところです。

 

親はみんな自分の子供がかわいい。だからこそ治って欲しいと思っています。そのため外来や入院でも親は熱心に看護師のすることを見ているのです。

 

そして何か質問があれば遠慮なく聞いてくる。最近の親は、スマホなどで容易に病気について調べることができる為、知識も豊富。そのため質問が結構きわどい。そんな親をうかがいながらケアするのが一番難しいと思います。

 

本来、私たちは小児科看護であれば、患者は子供。そのため子供だけのケアに集中したいところですが、自分の状態を的確に伝えることができない子供なので、親の協力を得るのは必須。そのため親を無視できないところが辛いです。

 

最近はクレイマーも少なくないため、何かあれば投書をする親も…。もちろん、看護師と親の信頼関係ができていれば問題なのですが、入院してからも子供を守るのは親だと言わんばかりに看護師を敵視している親が少なくありません。そのため、小児科看護で大変なことは親がいるということなのです。

 


小児科看護師として現場で勤務して、一番大変だったことは親の対応です。

 

ただでさえ、自分の子供には神経質になるのに、病気になればなおさらです。心配ないような病気やケガなのに、何度も説明をさせられたり、質問も多く時間を多く費やしました。

 

また、大きな病気を患っている子供の親は色々な感情を表します。まずは我が子の病気を受け入れられず、病気を否定し取り乱したり、次はやり場のない怒りを看護師にぶつけられることもあります。そして、抑うつ状態になって、ようやく我が子の病気を受け入れます。小児科看護師はこの段階をたどる親のサポートも行います。

 

病気を受け入れたといっても、病状が悪くなれば親の精神状態もまた不安定になります。不安定な親はちょっとした言葉にも敏感になるので、言葉選びにも気を使いました。子供の病状が安定、回復した時には共に喜びを分かち合いました。

 

親は自分の子供に関わる人(看護師など医療者)をよく見ているので、気は使いますが、真摯な対応をすれば信頼関係は必ず築けます。

 


小児科で大変なのはお子さんへの対応よりも一番は親御さんへの対応です。

 

もちろん、子供への医療行為は大変です。子供は血管が小さいので大人よりも大変。私も最初は何度も失敗しました。そのたびに子供なので泣いてしまう子もいたり、最初のころは申し訳ないなという気持ちでいっぱいでした。

 

やはり、何をするにしても小児科では切り替えの早さというのは大事になってくると思います。小児科では落ち込んでいる暇は一切ございません。泣く子も騒ぐ子も暴れる子もいます。もちろん、自分の子供を早く診てほしいと理不尽に怒ってくる親御さんもいます。そういったものにきちんと対応をしていけるメンタルだったり、適応能力を持っている方が向いていると思います。

 

私は1日に最低1回はピリピリしてる親御さんを見ていると思います。今のインフルエンザの時期は特にです。親御さんへの説明だったり、自分自身がイライラしないように感情をコントロールするのも大変だったりします。今まで小児科以外の他のところでも働いてきましたが、小児科が一番大変で忙しいと認識しております。

 


小児科の看護師として一番大変なのは患児の母親だと思います。

 

小さい子供だと1人で入院できないため、付き添うことがあります。特に生命に関わる疾患の場合は24時間そばから離れません。

 

最近は特に過保護な母親が非常に多く、何よりも可愛くて仕方がない我が子が気になってたまらないのです。看護師がケアをしようものなら、じーっと見つめてきます。正直、見られているとやりずらいです。

 

また、24時間付き添ったりして体力的にも消耗し、我が子の病状が悪化する一方であれば不安やイライラが上昇する一方です。

 

そのため、看護師は患児だけでなく母親のケアも必要になってきます。かなり情処不安定になっているため看護師のささいな言動や行動に敏感でクレームを言われることも多々あります。

 


私が受け持った患児は知的障害を持っており、24時間母親が付きそうことになりました。とても我が子を大事にしているのもわかりましたし、非常に甘やかしている印象でした。

 

患児は手術を受けたのですが、著明な症状の変化があまり感じられなかったようで母親の不満は爆発。看護師が励まそうとするものならば、涙を流し、発言が気に入らないと師長に言いつけに行ったりと本当に大変でした。

 

そんなときは看護師が何を言っても聞き入ってもらえないため、なるべく医師に話を聞いてもらうようにしました。その時は仕事に行くのも億劫で、その患者の部屋に入るのが憂鬱で仕方がなかったです。

 


小児科看護師の大変なことは、乳幼児、子供が病気なので、どんな様子かを母親から聞かないとわからないことが多いので、患者である子供とのコミュニケーションだけではなく、その親とのコミュニケーションも大切になってくると思います。

 

母親も本人ではないですし、病気かもと気がついた時には慌てて病院に来ているので、動揺しています。それでも、小児科看護師さんは患者さんと母親の両方からの様子や病状で診察前のことをしないといけません。

 

例えば、患者さんが高熱や病気だと子供からはなかなか聞き出せず、親と接していると、子供のことで冷静ではない親から、クレームが来たりもします。ちょっとした言動や態度でナーバスになっている親が、先生ではなく看護師さんに文句を言ってきたり当たったりもします。

 

病気だけではなく、子供とお母さん、二人とのコミュニケーションを作るのが本当に大変です。また重病の子供の患者さんとも感情移入しすぎてしまうと大変なことになります。

 


小児科看護師で一番大変だと思うことは、病気のかかってしまった子供自身への対応では無くてその親への対応です。

 

大切なわが子が具合が悪くなってしまい心配したり色々と知りたいという気持ちは良くわかります。ですから、その部分に対しては親身に対応させていただきます。

 

しかし、それ以外で他の子より自分の子供を先に見て欲しい、子供が自由に動き回っていても親はスマホに夢中、明らかに感染症を発症していそうなのに他の患者さんに平気で接触させようとする等様々なマナー違反が目立ちます。病院は公共の場であり多くの方々が利用する場所です。

 

もちろん、具合の悪い方が来られる場所です。ポスターを掲示したり、あまりに目に余り子供の安全が保てなさそうに感じる時には声をかけさせてもらいます。その時には注意に了解してもらえますが、時間が経てばまた同じことの送り返しになる親が沢山います。

 

一体何をしに病院に来たのだろうかと感じてしまうこともありますが、そこには病気で辛い思いをしている子供がいるので私達も心が痛みます。

 

採血や点滴


小児科で1番大変な事は注射です。子供は大人と違い、刺す瞬間痛みで泣き叫び暴れます。黙って大人しくしてくれないので、かならず誰かに抑えてもらわないといけません。だいたいはお母さんとスタッフ1人に抑えてもらいます。

 

ワクチンは大体皮下注射なので、抑えてさえもらえば一瞬で終わりますが、採血や静脈注射、点滴は血管に入らなければなりません。小児の血管は成人とは違い、見た目も分かりづらいですし、触ってもボコッとでてなくてわかりずらく触れません。刺したとしても弾力があって、針から血管がするっと逃げてしまうのです。

 

私も以前看護師として勤務していた内科が、小児科も併設していたので、何回か小児の点滴をしました。かなりの確率で失敗してしまいました。先輩看護師に代わってもらうか、ダメな場合は医師にお願いしなければならないほど難しいです。

 

その後の点滴ルートの固定も難しく、腕の下にシーネ固定をしつつテープや包帯でぐるぐる巻きにしておき、子供が引っ張ってしまっても外れないようにしなければなりません。

 


私は新卒で小児科病棟に配属されました。元々子供が好きだったため、第1希望の部署で比較的楽しみながら仕事をしていたように思います。それでもやはり、全てが楽しかった訳ではなく大変なことも多々ありました。

 

初めに大変だと感じたのは採血や点滴等の処置です。大人に比べ血管が細いだけでなく、乳幼児では黙っていることは困難で処置中は全力で嫌がり、暴れることが多いです。ある程度の理解力のある年齢にならなければ、本人に説明して協力を得るのは難しいと思います。

 

その後、病棟を離れ、現在は小児科のクリニックで勤務しています。病棟の時は患児を保護者から離して、処置室に連れて行き処置を行うという方法でしたが、今の職場では保護者の目の前で処置を行わなくてはなりません。

 

子供が目の前で泣いて嫌がる様子を見て涙を流す保護者や、処置に文句を言ってくる保護者等様々おられます。正直、働く側としては保護者は別な場所で待機していただいた方が、処置に集中できやりやすいです。

 

我が子を思うあまり、クレームが発生しやすい診療科の1つだと思うので、その点が大変なところだと思います。

 

安全を確保すること


小児科看護師にとって、自分自身の目線でいえば、自分自身の安全を守ることだと思います。

 

小児科は大人とは異なり、相手は当然のことながら子どもです。説明をしてきちんと理解することができる学童期以降の子どもであっても、時として、自分の感情をコントロールできなくなることもあります。

 

職場の同僚が妊娠中に、子どもが治療のことで、急に感情のコントロールができなくなり、暴れ出しました。とっさのことですので、ベッドサイドにいった同僚が対応をすることになったのですが、お腹を蹴られてしまい、出血をするということがありました。幸いにして大事には至らなかったのですが、同僚のご主人は、同僚の配置換えを強く希望され、配置換えになりました。

 

また、妊娠初期に感染をしてはいけない疾患に不幸にして罹患してしまう危険や、そうではなくとも、感染症に罹患するリスクもあります。小児科で相手が子どもゆえに自分自身の安全が脅かされるリスクもあることを考え、自分の安全を守らなければなりません。

 

その上で、対象である子どもの安全を守る看護をすることが大切だと思います。

 

症状の変化を見逃さないこと


私は小児科で3年間勤務していた経験がありますが、やはり小児はちょっとした変化から急激な症状の変化につながることもあり、それらを見逃さない事がとても大切になります。

 

成人と違い言葉で言い表せない事が多いのも小児です。ですから、バイタルサインの変化、表情、食欲、活気など前日と少しでも違う何かがないかと詳細に観察をする必要があります。短時間では難しく、日や時間によって機嫌もころころ変わる子どもを相手しながらの観察ですからとても大変な事です。

 

何回も訪室しては話し相手や遊び相手をしながらその様子を見なければいけません。しかも、受け持ち患者の処置や検査などにもつきながらです。やはり成人を看護するより倍以上の時間と労力がかかる時もあるのが現実です。

 

また、もう一つ大変なのは、小児看護は子どもだけでなくその母親を含む家族も一緒に見ていかなければならないということです。特に付き添いなどをしている両親などは不安も強い事が多いので、子どものケアをしながら両親の状態も見ていきます。

 

不安が強い状況なら必要によっては主治医にも報告し、話ができるような機会をセッティングしますし、疲労感が強いようなら一時的な帰宅を促したりと入院している子どもと家族を支えていく事を同時にしなければなりません。

 

広い視野と判断力を持って看護していく事が必要で、労力と極め細かなケアを常にしていかなければならないことに小児看護の大変さがあるかと思います。