その仕事で一番大変なところ

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現場監督で一番大変なところを経験者12人に聞いてみた

折衷


現場監督をやっていて一番大変なことは意外と思われるかもしれませんが精神的なところです。

 

上からあるいはクライアントからは工期や作業の進度についてクレームを受け、現場では職人の顔色を伺いながら接しなければなりません。板挟みになってしまいます。

 

安全面の配慮から梅雨や冬などの悪天候時には作業が止まることも多く、こういった時期には特に胃がキリキリと痛みます。

 

監督なんだからびしっと言えばいいと思うかもしれません。しかし、多くの工程にはその作業に精通した職人の力が不可欠で、彼らはまさに手に職を持った人たちなのでこの現場を出ても引く手あまた。彼らに見限られ完全に現場が止まってしまったなんて話も聞きます。

 

そういったところで上と下とのバランスをとるというのが最も重要で、最も苦労する仕事です。

 


各業者との折衷が1番大変なことだと思います。

 

折衷というのは、各業者の職人さんに対して指示をする時、一癖も二癖もある歳上の職人などが「そんな指示聞けるか」と言ってきても現場監督としてしっかり指示をして動かさないといけないケース。

 

あるいは、各業者に乗込日を伝えていたが雨や雪、台風等の影響で現場作業ができなくなって再度各業者の乗込日を再設定する際の業者の日程を、ちゃんと乗り込める日でかつ他の業者とかぶらないように設定しなおす作業のことです。

 

職人は基本的に自己主張の強い人が多いため、向こうの言い分を聞きつつこちらの要求も通しながら折衷するというのが負担です。休みの日などは仕事の電話に出たくなくなったり、鳴ってもいない携帯電話の呼び出し音が幻聴で聴こえてきたりするくらいのストレスがあります。

 


簡単にいえば都合の良いパシリ。雑用に使われ怒られ。肉体的より精神的に辛いと思います。仕事時間も長いし、自分も新人現場監督のうちは辛すぎて辞めたくなりましたし自殺者も出るほどの辛さです。

 


よく勘違いされますが、現場監督は現場で直接物を作っているわけではありません。

 

手を動かすのは下請け、あるいはさらにその下に付く孫請け等の職人たちです。ですから、彼らが働きいいような現場環境を整えることが現場監督の仕事になるわけですが、相手は人間ですからいろいろ不平もあれば不満も口にします。こうした下職を、なだめてすかして使っていかなくてはならないところが、一番苦労するところです。

 

そのためには普段からの付き合いも大事ですが、かといってずるずるべったりでは職務上上手くありません。その辺の線引きが難しいですね。

 

また、下請けのために現場環境を整えるとは、工事に必要な資材や燃料、道具等を職人達が現場に来る前に調達しておくことでもあります。例えば、大型トレーラーなんかは道の空いている深夜移動して朝早くから現場近くに待機していますから、そういう日は早出でゲートを開けて資材を搬入させ、サインをしてあげなくてはなりません。

 

基本的に現場が始まったら終わるまで何が起きるか分からない。休む暇はないのが現実です。

 


体力的にも、精神的にもキツイ仕事です。

 

具体的には、拘束時間が長い、休日が少ない、一人で責任を持つ業務の範囲が広いという点が大変です。また、作業員には、様々な学歴・国籍・知識量の人間がいますので、とのコミュニケーションにも苦労があります。

 

サービス残業が業界として当たり前になっています。離職率が高いことで、負担が大きいことがはかり知れると思います。追い詰められて突然行方不明になる人がいるぐらいです。

 

効率的な計画を立てて実行すること


一番大変なのは、各職人さんの段取りを把握して一番効率的な計画を立て、実行に移すことです。

 

決められた工期を守るためには必須なことですが、関係者それぞれの事情を考慮して全員が満足できる計画を立てることは非常に難しいです。不満に思う職人さんがいたとしたら、フォローを行って気持ちよく仕事が出来るようにすることが求められます。気遣いが必須のスキルです。

 


外で働く場合の現場仕事というのは天候の都合に関わらず納期を守らなければいけないという事です。

 

一見、雨や台風、雪によって災害が起きた場合そういう時こそ仕事を控えたい所ですが、その災害によって土砂崩れが起きたり事故に巻き込まれた人がいたら、そういう時こそ働きに出なければいけない時もありますし、天気によって作業がはかどらなかったとしても、期限がせまるなら赤字を背負う事になるため、場合によっては休むことが出来ないケースもあります。

 

現場仕事というのは、晴れたから良いというものでもなく、夏場の炎天下の中では熱中症の懸念もあります。年齢にかかわらず必要性があるならそれによって重い荷物を持ち運びする事もあれば、状況に応じてブルドーザー等の運転も不安定な地盤の上でする可能性もありえる。事故や二次災害、病魔に侵される可能性が常につきまとうリスキーな仕事であると言えます。

 

また、例え保険がおりたとしても事故を起こして傷ついてしまった身体が戻る保証もないですし、稼ぎを怪我でなくしてしまえば家族も離れてしまうというシビアな面もあるのは否めない所でしょう。

 


納期内で現場を終了させなければならないことや、残業が多くても40時間までしか給料が出ないこと。

 


現場監督の一番大変なことは現場作業の工程管理です。

 

建設現場では安全にかつ予定通りに建設工事を進めていかなければならず、時間的に余裕のない現場で、作業遅延や事故を起こしてしまうと多方面に迷惑がかかります。

 

そのため、作業員とも円滑にコミュニケーションをとりながら、場合によっては昼夜なく打ち合わせをしなければいけません。そういったことが積み重なると大変なストレスとなります。現場で大変なストレスを抱え、本人が精神的にまいってしまったり、家庭がうまくいかず離婚したという話を聞いてきました。

 


職人さんや、それぞれの業者の人を段取りよく入ってもらうために仕事配分、天気、それぞれの仕事内容と作業日数を合わせていき、全体の仕事をまとめ、時間通りの納期に間に合わすようにしていくこと。

 

安全管理


一般住宅の屋根等の高所の作業をしているときの業者の安全管理。

 

業者の社員はこの程度の高さなら大丈夫と思い安全管理を無視することが多い。言うことを聞かせるために喧嘩となることがある。

 

過去にソーラーパネル設置で安全帯不着用を注意したとき、業者の親方が不在で注意を受けた業者の社員達が現場を置いて帰って納期が遅れたことがあった。

 

労災事故の処理


現場監督として一番大変なことは労災事故の発生時に起こります。

 

労災事故が発生した場合、現場作業は全てストップしてしまい、万全な対策がなされるまで現場には入れなくなるので、工程に大きな影響を及ぼします。

 

また、労働基準監督署への提出書類作成、客先に対しても事故報告と対策を明記した報告書の提出、更には社内にて事故報告と対策の周知徹底の為の緊急集会が行われます。

 

その段取りと事務作業量は膨大な量に及び、現場監督はその処理を担う必要があります。

 

客先や他設備、多くの協力業者を巻き込むことになり、さらには現場監督者の安全管理のあり方も問われるので、体力的にも精神的にも大きな負担となり、現場監督の仕事では断トツで大変な業務になります。