カフェ店長で一番大変なところを経験者9人に聞いてみた
人員の確保
カフェの店長で一番大変なことは人員の確保です。人員を確保できなければ、自分の休みや休憩時間も削ることになります。
バイト募集はかけますが、なかなかすぐに辞めてしまったりで思うように集まりませんでした。イベントやセールなどの時期は材料の買い出し、仕込みで早朝からの人手が必要になりますが、早朝から働ける人もなかなかいなかったので結局店長が毎日働くことになります。恥ずかしながら目を半分つぶっているような状態の時もありましたし、バックヤードの廊下で寝てしまうこともありました。
人員が集まるような、採用したバイトさんが気持ちよく働けるような環境作りも大事です。わかっていてもなかなかそれをする余裕もありませんでした。従業員で良好な人間関係を築ければいいのですが、忙しく大変だと誰しも余裕がなくなり、仕事が少し遅い人に怒りの矛先が向いてしまうこともあります。
お互いに思いやりをもち、良好な人間関係をつくることで人員を確保しみんなが働きやすい職場づくりをすることが大切だと思います。
私は大学を卒業してから、カフェの店員として働き始めました。カフェの店員として働き始めてから3年程経った頃に、カフェの店長に昇進しました。私は店長に任命されたことで、信頼され、必要とされていることに嬉しさを感じました。
私が店長として働いていたカフェには10名ほどの従業員がいました。店長となってからは、お客様の対応以外にも商品の発注業務や収支計算、従業員のシフト管理を行うようになりました。とても忙しくて、毎日のように2,3時間残業をしていました。
その中でも従業員のシフトを作ることが大変でした。従業員の休みの調整やそれぞれの従業員がどれぐらい稼ぎたいのかで、シフトの組み方が変わるので、シフト作りはとても大変でした。
また、クリスマスや大学生の長期休暇シーズンには、いつもより多めのスタッフを配置しないといけなかったりしないといけないので、とても気を遣わなければいけない業務でストレスの多い仕事でした。
カフェといっても、チェーン展開している大手であるとか、小さくてもオーガニックしか出さないお店とか、お店の規模や姿勢、こだわりなどがあって様々ですので、それぞれの店長さんがそれぞれの大変さを抱えています。しかし、私が体験したことでいうとやはりスタッフの管理が一番大変でした。
特に、バイトの子が当日になって急に休む場合です。私の店は小さな個人経営のカフェでしたが、結構繁盛していて忙しく、ランチの時間帯や週末などには、本当にたくさんのお客さんが来られ、臨時バイトとか短期バイトを雇いたいくらい忙しいのにも関わらず、そういうときに限って休むと言い出す子には、本当に参りました。しかも、上からは怒られます。「店長のお前の教育が、日頃からなっていないのではないか」とか「店長としての自覚はあるのか」などと私が怒られるわけです。
少し言い方が悪いかもしれませんが、カフェでバイトをしている方のタイプは、ふわふわしている感じとか、ミーハーな性格の2種類の方が多いです。責任感がないとか、週末に遊びたいがために、仮病を使うなどして休むケースが少なくありませんでした。勿論、一番迷惑をかけるのはお客さんです。そのことが申し訳ないですし、不本意でもありました。それに、店の信用にも関わります。
こういったことで、何重にも大変なことがある、バイトの当日の欠勤が一番大変なこととして挙げたいです。
カフェの店長で一番大変なのは、飲食店に共通することかもしれませんが人員を確保することが大変ですね。
私のお店は学生のアルバイトさんが多く、勉強などが忙しくフルタイムで働ける人がいません。なので、シフトを組むのも一苦労です。テスト期間が重なるとどうしても人手不足になり、社員がその分負担します。シフト作成は店長の私の仕事なので、どうしても自分の負担を大きくするしかなく、休日出勤する事も多いです。
そして、学生さんが多いので、卒業したら辞めてしまうのですが、次のアルバイトを探すのも一苦労で。募集をかけてもなかなか集まらず、辞めた人の分を現スタッフで補わなければならず、人数が少ない中での営業をしなければなりません。休憩を取る事も難しく、スタッフはみんな疲れ切った様子ですが、人が集まらないので頑張るしかありません。
人手不足でみんなの不満も溜まるので、そこをフォローしなくてはならず、私も疲れてはいますが、一人ひとりに声をかけながら、みんなで頑張ろうという意欲が湧くように努めています。
なので、人員確保やスタッフのモチベーションを保たせるのが一番大変な仕事ですね。
アルバイトの雇用・管理です。
例えば、アルバイトのシフトを組む時、大学生ばかり雇うと、テストや長期休暇の期間中に休みの希望が重なってしまい、人手不足になることが考えられます。そのため、学生・フリーター・主婦など、様々な属性の人をバランスよく雇う必要があります。
また、アルバイトそれぞれの働きたいペースも考慮しなければなりません。がっつり働きたい人が複数いた場合、特定の人に偏ることなく平等にシフトを決めなければ、不満が出てアルバイト同士の雰囲気が悪くなることも考えられます。小さい子どもがいる主婦は、子どもの体調不良などで突然休む場合もあります。
そうして色々考えてシフトを組んでも、どうしても人が足りない場合、チェーン店でヘルプのアルバイトが来てくれる場合はよいですが、そうでなければ店長が休みなくシフトに入らなければなりません。
他にも、アルバイト同士の恋愛など、人間関係がこじれて突然辞めてしまうことも考えられるため、アルバイトの雇用・管理はカフェ店長にとって悩ましい問題です。
スタッフ教育
ズバリ、スタッフの教育です。あれはダメこれはダメと言うと、スタッフのモチベーションが下がり、ますます悪循環が発生します。ですが、お客様あってのお店ですので、大切なことは理解してもらって、それなりのおもてなしをしてもらわないといけません。
自分がいない時もあるので、安心してお店をまかせることになります。自分のやり方でいいと勘違いされることも大変なことに繋がり、クレームのもとになります。目の届かないところでも信じて、任せられるスタッフを育てることは一苦労です。嫌なことがあるとすぐに辞めたいというスタッフも少なくありません。
何かに一生懸命になることが少なく、まあいいかと何事にも無責任な人が増えつつあるので、スタッフ教育は大変です。ゆとり世代の人が社会に増えて、お金を稼ぐことよりも休みや自分の時間がどれだけ持てるかを重視する人が増えているので、社会で働くことの大切さを忘れないでほしいと願っています。
お客様の質も下がり、スタッフの質も下がり、ますますおかしな世の中になっています。
最近の若い人たちの教育が大変でした。
私が働いていたカフェでは若い子に注意しても謝らない、先輩に対して態度が悪いなど、接客業といより人としての礼儀みたいなものがなく、そこを直してもらうのが大変でした。
接客でもクレームが来ても平然としてるし、謝りません(涙)。忙しい時も、急がないしゆっくり作業ています。ある意味羨ましいほど肝が据わっています。
これは彼女たちが悪いのではなく親や教育者、世の中がいけないのかもしれません。本人たちも、悪気はないのでそれも又大変でした。元は素直ないい子なので本当に苦労しました。
兎に角話し合って話し合って、お互い言いたいことを言い合いました。彼女たちにも言い分があります。直接本人に向かってその本人の嫌な所を言うのはかなり勇気がいります。お互いが妥協できるギリギリのところを探して働きやすい環境を模索しました。
結局は理解や納得はして貰えませんでしたが、それでもその話し合いのお陰で少しだげ距離が縮んだ気がしました。
大手チェーン店に勤めていました。一番大変だったことはスタッフの教育です。レストランであれば厨房、接客と分かれている作業も、カフェでは全スタッフができるようにならなくてはいけないため、アルバイト教育がとても大変でした。
入れるスタッフがいても、フードを作れる人がいないとなると出勤を余儀なくされます。シフトの調整がなかなか難しい。学生が多いためテスト期間など同じ期間に休みを要求されるので常に仕事優先の生活でした。
営業時間も長く、シフトが埋まらなければ朝から夜まで通しで入ることも。始発から終電まで働くような日が数日続き、体力の限界を感じました。カウンターの中が狭く、お客様に聞こえてしまうような場所で仕事を教えなくてはいけないので、常に周りに気を使いました。
静かで落ちついた空間を目指してお客様はいらっしゃるのですが、カウンターの中では常に体育会系で、そのギャップで「思っていたのとちがう」とすぐに辞めてしまう方もいらっしゃいました。
経営を続けること
カフェの経営は、飲食店の中で1番経営を続けていくのが大変な部類だと思います。
カフェで販売するといえば、ランチやドリンク類、ケーキなどのデザート系でしょうか。カフェでの客単価をご存知ですか?1000円いけばいいほうです。昨今は安さ競争が激しく、ランチもワンコインが人気だったりします。客単価が1000円で1日に30人で、3万円です。
立地がいいと人は多くなりますが、家賃がめちゃくちゃ高いですよ。その売り上げから、家賃、バイト代、自分の給料、仕入れ代、広告費、光熱費、ローンがあればローン、、諸々を払わないといけません。カフェですと、ランチ前の仕込みからカフェタイム、ディナータイムと営業時間が長いです。その分、光熱費もバイト代もかさみますよ。
居酒屋などの客単価が3000円から4000円くらいだと思います。それでも経費を払えなくなる時代です。
チェーン店や、持ち家、有名店であれば、経営はできるかもしれませんが。とても大変です。それでなくても最近では、カフェで何も注文しなくてもいいと思ってるようなお客がいるような時代ですから。