モデルで一番大変なところを経験者に聞いてみた
体型維持
20代の時にモデルの仕事を少しの期間していました。個人的に一番大変だった事は、体型の維持です。肌質の維持も含みます。
仕事ですので、楽しみながらする体型や肌質の維持とは全く別物でした。とにかくプレッシャーで、それが逆にストレスになり、甘い物が余計食べたくなるし、肌の調子も余計悪くなった時期もありました。
まだ20代だったので、周りの友達は結構不摂生な生活をしていましたが、私だけその様な付き合いを断ってひたすら我慢したりもしていました。苦手な常温の水を毎日2リットル飲んだり、サプリメントも摂取していましたし、野菜中心の生活はもちろん、甘い物を食べると吹き出物が出やすい体質なので、我慢。
お付き合いしたい方が出来ても生活スタイルが合わなくて2回はフラれています。泣。私にとっては我慢我慢の毎日でした。
結局モデルの仕事は結婚を機に辞めたのですが、今は楽しみながら体型維持を行なっています。やはり、楽しみながらする体型維持と仕事でする体型維持は全く別物ですね。
この仕事をしていて一番大変なことは、肌の状態を常に最高の状態に保っておくことです。撮影が開始される時間は日によって異なるので、その時間に合わせて生活のパターンを変えなければなりません。
私の場合は経験的に起床してから4〜6時間がベストだと思っています。撮影開始をそれに合わせるために、移動時間やメイクや着替えのための時間を計算して起きる時間を決めます。睡眠時間は8時間を大きく外れないように寝る時間を調整します。
寝不足だとはっきりと肌がざらついていますし、照明の具合によっては目の下に隈が出来てしまいます。逆に寝すぎてしまえば目が腫れぼったくなり、表情が暗く見られがちです。毎日の生活のリズムは一定の方が健康には良いのだと思いますが、睡眠と肌の状態を考えるとそういう訳には行きません。
エステや食事などの色々な肌の手入れよりも、私にとっては睡眠時間と起床時間の調整こそがこの仕事を続けていく上での最も辞意様な課題です。
20代の頃、事務所に登録しモデル業務をやっていました。主な仕事としてはネット通販で販売している服の着用画像のモデルです。
モデル業務で大変だったことは体型の維持です。事務所に登録するときに身長、体重、バストサイズ、ウエストサイズ、ヒップサイズを登録するのですが、そのサイズを維持することは本当に大変です。
生理前に暴飲暴食したくなっても、体重が増えるので我慢するしかありません。どうしてもおなかがすいたときは、ゼロカロリーの炭酸飲料を飲んだり、同じくゼロカロリーのゼリーなどを食べて我慢していました。
肌が荒れるので毎日のサプリメントは欠かせません。また、友人との付き合いで飲み会があっても、むくみなどがあるため、アルコールはなるべく避けなければなりません。友人とカフェに行ったり、飲み会に行ったりした次の日は丸一日絶食してカロリーをコントロールしていました。
また、体型維持のため毎日トレーニングをして、体型をチェック、1日3回体重計に乗り、少しでも減ったり増えたりすると調整しなければなりませんでした。
10年程前の話になりますが、私は男性モデルとして貴重な経験をさせていただきました。その中でも一番大変だと感じたのはお察しの通り体型の維持です。
身長はそこまで高くはありませんが、それでも180cm程あり、体重は常に60kg前後を維持していました。食事制限(朝食のみ)であったり、有酸素運動は毎日欠かさず取り組んでおりました。
また、ただ痩せていて服を着こなせば良いというわけではなく、時にはボディの露出も必要となりますので、華奢でもいけません。フィットネスクラブでの筋力トレーニングも重要です。
その際、筋肉量が増えることにより、体重の増加や太って見えてしまうなど、「スリムに見せたいのに…」とは相反することもあり、非常にシビアな体型維持が求められます。現在はモデル業ではなく、別で生計を立てておりますが、若かかりし頃に負荷を掛けすぎたこともあり、今でも拒食症で悩んでおり、食べ物が喉を通らないこともしばしばあります。
端から見ると華やかな世界に感じられる方も多いと思いますが、決して生半可な気持ちでは継続できません。しかしながら、全力で打ち込めるコトと巡り会うことができた私は幸せ者なのかもしれませんね。
お金がかかること
私がモデル活動をしていて1番大変だったことはお金がかかることです。
私は街でスカウトをして頂きファッション雑誌の専属モデルをしていました。
企業ごとに異なる場合もありますが私の場合は雑誌モデルとしてのお給料はとても安いものでした。表紙を飾ったことのある先輩は、表紙に出ても1万円程度だと言っていました。
専属だけではお金が足りないため、モデル業以外にも歌手や女優としての活躍を目標として売り込んでいる子もいれば、確実にお金を貯めるためにアルバイトを掛け持ちしている子などどれぞれでした。
しかし、雑誌で私服や私物を紹介する企画もあるのである程度紹介出来るような服や化粧品を持っていなくてはいけませんし、体型キープの為のジム代や美容のために購入するものなどほぼすべて自腹でした。
また、雑誌以外にSNSに写真を載せてアピールしたい場合も自分で服を用意してカメラマンさんにお願いするなど、とにかく自分でやらなくてはいけないことが多く、モデルのお給料より出費が上回ることが当たり前になってしまっているのが大変でした。
モデルの仕事1本で生活をするのが大変です。モデルは、ショーモデル、雑誌モデルがいますが、どちらもそれだけで生活している人はかなりわずかです。
モデルはかなり数がいるので、その中でオーディションで勝ち残るほどの実力と外見の美しさが必要です。それぞれ生まれ持った美しさがある人達の集まりなので、その中でも勝ち残るためにはジムに行って体を鍛えたり、食事に気をつけたり毎日の節制が必要です。それでもオーディションは10本受けて1本受かれば良い方で、かなり受かる確率が少ないものです。
ある程度売れてきて、業界で有名になるまでには、バイトと掛け持ちをしてモデルで成功するための努力をし続ければなりません。その時間も、長すぎてしまうと年齢が重なり、年齢だけで落とされてしまいます。16歳から20歳くらいまでのうちに成功しておかなければ、どんどん年齢だけで落とされてしまいます。
わたしは、16歳からモデルを始め、ウォーキング を完璧に習得するまで3年をレッスンで重ねました。オーディションでは、ウォーキング は褒められるものの、ブランドのイメージに合わないなどとゆう理由で、ほとんど落ちてしまいました。その日々でいつのまにか25歳を過ぎ、モデルとしての寿命が過ぎて、バイトとの掛け持ちでモデルとして成功するとゆう夢が叶いませんでした。
親からは、ちゃんとした仕事について欲しいと言われ、モデルとしての夢を認めてくれませんでした。モデルは成功する人は一握りで、そこに入るのはとても大変な事です。
同じポーズを維持すること
私がやったモデルは絵を描く人たちのモデルなのですが、一番大変なことはポーズとずっと同じ姿勢でいることです。
ポーズに関しては、自分でポーズを考えなくてはいけないので、モデルをする日までにどんなポーズをするかを一通り考えてから望みます。自分でポーズを考えていっても、実際にやってみてイメージに合わないということであると変更しなくてはいけないので何パターンか考えていきます。
また、多いときは同じ姿勢で2時間いなくてはいけないのでだいぶ体力を使います。椅子に座ってポーズを取るときも普通に座るのではなく、わざと少し椅子からずれた姿勢を取るので筋肉をとても使います。結構複雑なポーズの時は、休憩を挟んだ後に同じポーズに戻る時が大変で自分でどんなポーズをとっていたかも頭に入れておかなくてはいけません。
服装に関しても気をつけていることがあり、あまり複雑な模様が入っているものやデザインのものは着ないようにしています。
メイクと着付け
私はブライダルショーモデルをしたことがあります。和装を担当したのですが、一番大変だったことは、やはりメイクと着付ですね。着物を着用するときは、やはり着付に時間がかかるものですが、ブライダルの和装は、さらに時間がかかります。メイクも顔だけでなく、鎖骨や手、指まですべてに施すので、すべて出来上がるために、3時間程度かかりました。
一度着用するとトイレに行くことも困難、のどが渇いてもストローで少し飲むだけです。さらに歩くときも裾さばきに慣れるまでは難しく、ブライダルの和装をキレイに見せるために練習を重ねました。実際の本番でステージを歩くのは、わずか10分程度。ドレスの人は何着も着替えが出来ますが、和装の人は一着のみですべてが決まります。
準備には、私一人のために3人のスタッフが付いて仕上げてくれることを思ったら、失敗は許されませんし、みんなが注目する中和装でステージを歩くことは本当に人生の中でこれだけ緊張したことはありません。
拘束時間の長さ
モデルの仕事は、見た目やイメージの華やかさとは裏腹に、結構過酷な仕事です。大変なことや苦労が多く、「一番大変なこと」と言われると、結構悩んでしまうのですが、やはり拘束時間の長さだと思います。
私のモデル経験は、ファッション性より芸術性を重視した写真撮影のモデルが主ですが、どのジャンルでも拘束時間の問題はあると思います。写真撮影はカメラマンや写真家のセンスや腕が、とても重要で、彼らが、モデルの良さや本人も知らない魅力を引き出し、どれだけ良い写真にするのかが求められます。なので、センスや腕のない人が撮影する場合は、カリスマ性のあるモデルでないと、拘束時間がどんどん長くなります。
ただでさえ、写真家やカメラマンはこだわりの強い人が多いため、最初から拘束時間が長く設定されていて、4時間くらいぶっ通しで撮影することは普通です。しかし、センスや腕のない人に当たると、モデルは延々と撮影に付き合わされ、8時間、10時間、ときには丸1日撮影なんてことも珍しくありません。私の場合は、幸い個性のあるほうなので、何とか気合いも使って、5時間くらいで終わらせますが、それでも12時間くらい付き合わされたこともあります。
カメラマンを探すこと
大変なことはまず1つ目は撮影をして下さるカメラマンさんを探す事です。
無償で趣味としてモデルをやっている子がたくさんいる中、私は有償でプロとしてモデルをしているので私に「お金を払ってでも撮りたい」と思ってもらえるようにする事がとても大変です。
もちろん撮影の合間でのコミュニケーションも大切ですが、それ以上にモデル力が試されますし見た目も重要視されます。撮影の依頼を頂いても連絡を取っていて「お金を払う程じゃない」と思われてしまうと撮影は無しになってしまいます。
寒さに耐えること。基本屋外なので真夏の撮影は熱中症にならないように気を付ける他にお化粧が崩れないように工夫をしたり汗をとてもかいてるのを分からないようにする、また、暑さが辛いのが表情に、写真に写らないようにする事がとても大変です。真冬も同様です。
私的には夏よりも冬の方が大変で、冬は基本コートを脱いだ薄着の状態で写真を撮ります。撮影が終わる頃には身体の芯まで冷えていて、なかなか温まる事が難しいくらいです。
ポージングや表情を考える事はモデルのお仕事では当たり前の事ですが、私がしているモデルはポートレートのモデルなので屋外で色々な場所で撮るのですがその時その場所でファインダーの中でどう写っているかを想像してポージングや表情、角度を変えていきます。
モデルを始めた最初の頃は同じポージング、表情になってしまい、場所は違うけれど同じような写真になってしまうのが悩みでした。今でもカメラマンさんから頂くデータを見ながら振り返り勉強をする時間を取っています。「あの角度から撮るとこう写る」など色々考えながら振り返り勉強をします。
勉強しているうちに自分があまり綺麗に写らない角度や表情を知り、今では撮影の依頼がとても増え経験も積む事が出来、自分の成長が分かり、やりがいをとても感じています。