その仕事で一番大変なところ

本サイトにはプロモーションが含まれています

商工会議所で一番大変なところを経験者10人に聞いてみた

コミュニケーション


商工会議所で働いていて特に大変な面は、会員として接する方々がいずれも企業経営者であったり、独立独歩で事業を展開している方であったり、いずれもプライドが高くて気を遣わなければならない相手であることが多いことです。

 

言い方は悪いかも知れませんが、使い走りのように扱われることが少なくありません。

 

例えば商談会を開いた時など、上手く商談がまとまってくれればいいのですが、不首尾に終わる場合も少なくありません。そうした場合に橋渡し役の商工会議所の人間の働きが悪いからと、八つ当たり気味に怒鳴られることもたびたびあります。三十分ぐらい説教をされて解放してもらえなかった時などげっそりとしてしまいます。

 


商工会議所の仕事で大変なこと、それは何と言っても人間関係です。

 

どんな職場であり多かれ少なかれ人間関係は付きまとってくることだと思います。商工会議所も例外ではありません。実際、私の直属の上司はややエキセントリックな人でした。慣れるまでかなり苦労しました。とても仕事ができる人なのですが、いかんせんコミュニケーション能力が欠如していまして、会話のキャッチボールがなかなかできないのです。

 

また、商工会議所では地元の多くの中小企業の社長やその跡取りと付き合う必要があります。彼らは一般のサラリーマンと比べ、非常に個性的な人が多いです。はっきり言えばワガママな人種の方が多いので、一緒に何か業務を行うのは至難の技です。飲みニケーションと称して、過剰なお酒の付き合いも多々ありますし。

 

仕事自体も大変仕事量が多いです。常に雑務に追われているような感じです。大きなイベント前は、それこそ朝から晩まで駆けずり回らなくてはいけないような感じです。

 


私は大学を卒業してすぐに、都内の大手の企業で就職しました。

 

とても楽しくてやりがいのある仕事でしたが、3年程働いた時に、自分の地元に戻って、地元のために仕事がしたいと考えるようになりました。そこで、求人の出ていた商工会議所に転職することにしました。

 

商工会議所の仕事内容についてはほとんど分かっていなかったので、働き始めてから1年程は仕事を覚えるのと、仕事に慣れるのに必死でした。商工会議所での私の主な仕事内容地域の活性化のために必要となる情報を収集したり、他の地域に出向いて、どのようにやればうまく地元の活性化に繋がるのかを議論することでした。地元の発展のために働くことができるので、とてもやりがいのある仕事で、地元住民に感謝されることもしばしばありました。

 

他の地域に出向いて、他の商工会議所職員や市議会議員などから情報を収集する必要があるので、コミュニケーションスキルや言葉遣いなどをしっかり習得する必要がありました。私は人とコミュニケーションを取ることが苦手だったので、このスキルを習得するのが一番大変でした。

 


私は商工会議所の中の国際交流に携わる部署に所属しています。今でこそインバウンド消費がありますが、そこに至るまで紆余曲折がありました。

 

まず、海外からの旅行客が観光出来るスポットを海外、国内の旅行代理店に会合にて報告・発表をします。日本らしい観光地だけでなく、深堀するために事前に各自治体から情報を集約して資料をこちらでまとめます。

 

発表後国内旅行代理店からはある一定の評価は受けることは出来ます。ですが、海外旅行代理店からは格安で泊まれるホテルや移動を伴わない、ツアーで簡単に使える土産屋・遊ぶスポットを要求されるなど、中々成立するに至りませんでした。

 

しかし今日の家電、薬局などの需要の高まりで、近くにそのどちらかを含めれば、観光・ツアーコースとして認めてもらえるようになり、地域自治体での経済発展に大きく貢献することが出来ました。

 

まだまだ、様々な自治体との連携・発展の伸び代があり、自治体での懇親会などで観光の掘り起こしをしています。しかし、インバウンドの先駆けになる事前準備や交渉においては、振り替えるとかなりの労力を要したと感じています。

 

経理


私は商工会議所で、中小企業者や小規模事業者の皆様の記帳のお手伝いをしていました。また、忙しい方々のために経営者様が経営に集中できるように記帳の代行として帳簿の記入、年末調整、決算、確定申告の手続もいたします。

 

まずは事業主様から、領収書の綴りや通帳のコピーなど会計に関する書類を預かります。その領収書綴りを見ながら、伝票及び帳簿に起こします。

 

次に起こした伝票を見ながら専用の会計ソフトに入力して月次の会計書類(元帳、月次決算書など)を作成して、最終的に事業主様にお返しします。

 

仕訳を理解し、会計ソフトに慣れる事が一番大変でした。私が勤めていたところでは弥生会計を使用していました。商業高校出身で在籍中にに弥生会計の資格も取ってはいたので(初級ですが…)

 

簿記の資格も持っていますが、教科書通りに行かないことも多く計算も合わなかったりするとパニックになります笑

 

この仕事に就いたばかりの頃は仕訳の入力業務が苦痛で、時間も掛かり大変でした。3ヶ月も経つ頃にはコツもつかめ、入力のスピードは速くなったと思っています。

 

年末から決算の時期になるとみんなで遅くまで作業をしたり、週末もどちらか1日だけ出勤したり確定申告の前日までは中々大変な毎日でした。確定申告が終わると団結力も感じられ、みんなでがんばるということが良く分かりました。

 

その合間合間に企業者様へ会報を配りに行ったり、経営についてや記帳についてお話を聞かせていただいたり足りない書類などを揃えて行きます。

 

おかげで自分の街にはこんなにもがんばっている企業がたくさんあるんだなと思いました。商工会議所の仕事を一言で表せば、「縁の下の力持ち」という言葉がぴったりだなと思いました。

 


商工会議所で一番大変なことは、経理事務の仕事です。

 

特に3月の年度末決算と6月に開催される決算総会時期は、多忙を極めます。商工会議所の経理は、一般企業と大差ないかもしれません。しかし、商工会議所の場合、国や自治体などからの補助金が絡んでくるので、その精査があるため大変さが増します。

 

年度末決算に行うこの精査は、領収書と請求書があるような単純作業ではありません。補助金申請から補助金が下りるまでの一連の作業を再確認すると共に、適正に補助金が使われたかも承認元から確認されるため、一人で全て片づけるわけにはいかず、関係各所に改めて確認をとるという作業が当たり前のようにあります。

 

一方、6月総会前は、前年度決算報告に加え、当年度の予算審議があります。この予算審議の準備には、当年度の補助金申請が含まれます。そのため、どんな事業を、どこの自治体へ、いくら位申請するのかなど、事前に把握し数ある加盟店から意見を集約しておかなければなりません。

 

申請先である国(省庁)や自治体から、どんな補助金精度があるのか情報収集しておく必要があります。加盟店の希望に叶うようにしなければならない面倒な業務となります。

 

勉強


私は地元での就職を希望していて、大学生の頃に就職活動をしていました。そこで、地元の商工会議所が求人を出していました。

 

商工会議所という名前は聞いたことがありましたが、仕事内容については分からなかったので、調べてみました。すると、小規模事業所や個人事業主への経営支援やその補助などの仕事をしているという事が分かりました。商工会議所の仕事内容に魅力を感じたので、商工会議所で働くことにしました。

 

商工会議所で働き始めてからは、経験したことのない仕事だったので、とても不安がありましたが、先輩方に丁寧に教えてもらったことで、なんとか仕事をこなす事ができるようになりました。

 

商工会議所の仕事は小規模事業者への経理や税務支援、個人事業主への経営アドバイスなど、たくさんの知識や教養が必要なので、日々勉強しなければいけません。また、確定申告や労災事務などの知識も必要になるので、幅広い知識を知っている必要があります。

 

これらの事を勉強して、フィードバックをする必要があるので、やりがいはありますが、責任が重たくとても大変な仕事だと思いました。

 


商工会議所での仕事というのは多岐にわたりますが、全般的に言えばその土地での経営アドバイスなどの支援業務になります。したがって、商工会議所の仕事において重要なのはその土地におけるビジネスにおける経験や知識全般になります。

 

ただ、1度得た経験や知識がそのまま常に生きるとは限りません。1度得た経験や知識などをアップデートする必要が常になります。

 

再開発などが進むと、街の雰囲気や人口流入などの部分でかなり変化があるでしょう。街の状況が劇的に変わることもあるので、その都度最新の状況を把握し、それを仕事に生かしていかないといけないとなります。そういったアップデートが常に必要となり、そこから得たものを人に伝えていく、それが商工会議所での大変な仕事になるでしょう。

 

このサイクルは終わりがないですから、商工会議所で働いている限りはずっと必要になるのです。常に最新の街の状況、そこから考えられるビジネスの要素などを頭の中に入れて業務に当たらないといけないのが商工会議所の仕事の特徴であり大変なところなのです。

 

物品の貸し出し


商工会議所で一番大変なことは物品の貸し出しです。

 

お客様が電話で依頼をしてくるのですが、お客様の欲しがっている物品と私たちが解釈した物品が違っていることがよくあります。

 

例えば焼きそば台を借りたい時に、焼きそばの台だけではなくトングが必ず付いているともうお客さんがいたり、たこ焼き台の台だけを借りたいというお客さんがいても、普段借りに来ている状況から必ずたこ焼きの鉄板や混ぜる道具も借りていくであろうと思い、セットにして渡すと、これは別にいらないのに、などと言われ不快に思われるお客さんもいます。

 

ものを見ながら話ができれば簡単なのですが、実際電話でほとんどやり取りをしているので要望と違ってお客様が不快に思われることが多々あります。

 

また借用書に関しても、例えば椅子を5脚借りたいと書いてあるのにも関わらず、実際に借りに来た時は10脚持って行かれる方もいらっしゃいます。一番多いのは借用期日を守らないお客様がほとんどだということです。

 

地域イベントのサポート


地域のイベントや祭りのサポートをしないといけないことです。

 

私の地域は田舎で季節ごとにイベントや祭りが多いので毎月のようにあります。田舎の地域なので、うるさく口出しをしてくる住民さんもいらっしゃいますし、その対応も大変です。夏は花火大会に夏祭りと毎週、土日が潰れます。

 

人が多く集まるので、無事にイベントが行われるよう細心の注意を払いながら予定を組みます。天候が危ぶまれる時は、関係者に連絡をしないといけませんし、延期になったら全てがやり直しで一層大変です。

 

地域のために働くことが商工会議所の仕事なので仕方ありませんが、安月給のわりにハードな仕事です。一般企業のようにノルマへのストレスはありませんが、体力も使いますし休日返上なんて当たり前なのでブラックだと思います。

 

他の企業の方からしたら「楽な仕事で給料もらえて良いね」なんて言われますが、地域行事の雑用を何でもしないといけませんし、嫌な顔もできない立場なので辛いです。