その仕事で一番大変なところ

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MRで一番大変なところを経験者10人に聞いてみた

医師とのコミュニケーション


製薬会社MRの仕事で一番大変なことは、病院の医師とのコミュニケーションです。総合病院では、夕方になると医師控室の周りにMRが集まります。そして、医師が出てきたら、薬の説明などをして薬を採用してもらうようお願いします。

 

しかし、相手は医療のプロの医師です。医学的に少しでも問題があれば薬を採用してもらうことは出来ません。医師と交渉するために、医師が出てくるのを三時間以上待つMRもいます。

 

医師の中には、MRが薬の営業をすることを嫌う人もいます。従って、MRとして仕事をする場合は、根気と、医師から何を言われても落ち込まないタフなメンタルが必要です。

 


MRの仕事で一番大変なのは、【担当の先生がすべてを握っている】ということです。

 

特に外科や救急のドクターは、オペが次々と入るので、なかなか面会が取れず、やっと取れて行ってもまた急患で待たされる…などがザラにある世界です。

 

それでも待っていて会えたと思ったら10分しか会えず、サンプルを渡すだけで何も話ができなかったりするのですが、決してドクターに文句は言えません。担当ドクターに嫌われたら自社の薬を使ってもらえなくなります。

 

ドクターとの面会が終わっても仕事は終わらず、そのまま病院でパソコンを開くことも日常茶飯事です。精神的にタフでないとつとまらない仕事です。

 


医師に少しでも話を聞いてもらうため、指定された時間までずっと待っている必要があります。個人病院でも30分40分遅れるのは普通で、1時間以上待っていたのにやっぱり午後に来てくださいと看護師さんごしに言伝てもされます。常にそんな扱いです。

 


病院で働いている人、特に医師は、MRの話をめったにちゃんと聞いてくれません。世の中で一番頭のいい人がなる職業=医者=自分が世界一偉いと思っている医師の方は本当に多いので、薬に関する説明を聞いてもらえるだけの信頼を勝ち取るのがいちばん大変です。

 

新薬発売時


一番大変なのは、新薬の発売時、本社や上司は「こんな画期的な薬、売れないわけはない」というのに、現場の医師から「必要ない、特に期待していない」と言われ売れないことです。

 

この場合、本社は売れると思い込んでいますので、「売れないのはアプローチの仕方悪い、もしくは仕事していないのか?」となってしまいます。

 

こんな時、たまに爆発的に売るMRがいたり、治験先などで発売日に納入になったりすると他のMRはたまったものではありません。会議で追及され、ストレスで体調を崩し、所内もギスギスします。

 

実際、私のいた営業所では全員が新薬の発売時に良いスタードダッシュを切ることができず、所長は降格、メンバーは半分が転勤しほぼ解体させられました。私は転勤にはなりませんでしたが、転勤を機に退職せざるを得なかった人もいます。

 

また、この製品のプロモーターを担当し、激務で休日も会社で仕事をしていた人は離婚されました。

 

これだけが理由ではないかもしれませんが、新発売の製品が売れないことは成績やボーナスだけではなく人間関係やプライベートなど、様々なところに影響を及ぼしてきます。

 

時間が不規則


取引先の都合に合わせて営業しなければならないので、時間が不規則でたいへんです。

 

移動


製薬会社MRとして働いて大変なことは移動が大変です。

 

私は北海道の旭川の支店で上川地区をMRとして担当しており、営業で北は稚内の方までまわります。

 

その中でも冬の車移動が大変です。吹雪などでホワイトアウト状態になることも多くとても大変でした。追突事故も2回ほどあり雪の多い地域で、かつ担当エリアが広いMRは大変です。

 

勉強


医学、薬学、医療環境などにおける知識について日々勉強することです。

 

今までのMRと違い、今のMRは接待が禁止され様々な規制がかかるようになったために医療従事者との関わり方に変化が出てきています。医療従事者に必要とされるMRになるためには、薬物治療のパートナーとして必要である医学、薬学、医療環境などの知識を関わる医療従事者と同じもしくはそれ以上もたないと対等にお話しすることはできません。

 

医療も日々進歩しているため、勉強してもしきれないのでやりがいはありますが、とても大変だと感じています。

 

売り上げ目標の達成


MRの仕事で最も大変なことは、与えられている売上目標を達成することです。

 

営業職であるため、当たり前ではないかと思われるかもしれませんが、はっきり言って同じような成分、効果を持つ製品を他社とシェアを奪いあうのは簡単ではありません。他社にはない新薬であったり、明らかに他社製品より優れていれば話は別ですが、基本的にそのような医薬品はまれであるため、期末のストレスは半端ありません。

 

特に薬価が決まっている医薬品を大幅に値下げすることも難しいため、MRがドクターや薬剤師のご機嫌とりに日々奮闘しています。実際、私や同僚も毎月の売上を達成するために、お孫さんへのプレゼントをデパートまで代わりに購入しに行ったり(代金は先生持ち)、調べものをする等、先生方から頼まれる野暮用をこなしています。