登録販売者で一番大変なところを経験者10人に聞いてみた
最新情報を勉強し続けること
変化し常に新しく進歩する医薬品についての最新の情報を知っておかなければいけないこと。
お薬についての服用方法はもちろんの事ながら、何の成分が入っていて服用した場合はどのような注意をしなければならないのか(車の運転は控える)など、詳しい情報をすべて把握しておく必要があります。
登録販売者の仕事は資格を取ってからも日々勉強を続けて、新しい知識を身に着けておかなければなりません。
次々に入荷する新しいお薬についての最新の情報を常に一番に取り入れ、最先端での知識を持っておくことは、とても大切なことです。最近ではジェネリック医薬品もたくさんのメーカーからも出ています。
飲み合わせなどの加減やその方の体に合わないお薬をすすめてしまったりなど、命に関わることもある事から登録販売者の仕事には大きな責任が伴うことが理解することができます。
また、実際にお店や薬局、ドラッグストアなどの職場で働く事になれば、置いてある各商品の詳細について理解することが必要になるでしょうし、正しく説明できるよう勉強が必要不可欠。
様々なお薬を取り扱っている大型の店舗となってきますと覚えることも多く、大変です。自ら積極的に学ぼうとする姿勢が必要とされるお仕事といえるでしょう。
最近では登録販売者の資格も人気がありますのでただ資格を有しているだけではなく、明るい笑顔や分かりやすい説明など、販売員としての能力も求められてきています。
登録販売者としてドラッグストアで働いていた時のことです。一番大変だったのは登録販売者が販売できる一般用医薬品と、病院で処方される処方薬の飲み合わせを聞かれた時でした。
OTC医薬品については登録販売者試験や会社の研修で知識を得ることができます。また、添付文書は医学的な知識を持たない人でもわかるように書かれているので理解もしやすいです。しかし、お店にお薬を買い求めるお客様の中には持病をお持ちの方も多く、病院で処方されたお薬を飲んでいる方が多かったです。
特に中年〜高齢者の方は血圧の薬や糖尿病の薬などを定期的に服用している方が多い印象でした。むしろ、持病があるからこそ健康意識が高く、健康食品売り場や医薬品売り場で足を止める傾向があると思います。
薬剤師が勤務していれば、頼ることもできるのですが(ベテランの薬剤師であれば完全に任せることができます)、私が勤めていた店舗は薬剤師がいませんでした。また、同僚から聞いた話によると、新人の薬剤師だとわからないケースも多かったようです。
お店側としては間違った情報をお伝えしたり、適当にごまかしたりするわけにもいきません。インターネットで調べて理解できる程度であればお伝えする、他店舗の薬剤師に電話をかけて尋ねる、などの対応をしていました。「わかりません」と正直に頭を下げたこともあります。
通院されている方はできるだけ、「こんな健康食品を使ってみたいのだけど」「この風邪薬の飲み合わせは大丈夫か」ということを医師、もしくは処方箋を渡している薬局薬剤師に確認するのが最も早く確実かと思います。
ドラッグストアで働いた場合は重い商品を運ぶ事が多く体力がいります。新商品が出る度に自分で勉強する事が必要です。健康食品の事を聞かれる事も多いので売れ筋商品は自分で購入し試します。
薬剤師に比べ色々な仕事を指示される事が多いです。一般のレジ係プラスで登録販売者の仕事があるので忙しいです。
商品の品出し中に医薬品の購入者がおられると中々仕事が進みません。薬剤師が居ない時に第一類医薬品を購入しようとしたお客様に販売できない旨を伝えると高確率で文句をいわれます。医薬品販売時に書類を作成する時も「早くしろ」と言われる事が多いです。でもお客様は体調が悪い方が多いので気遣いが必要です。
シフトは薬剤師優先になり遅い時間帯に入らされる事が多いです。
遅くに第一類医薬品を購入しにきて薬剤師がおらず販売できない時は、お客様も切羽詰まっている常態の事が多いのであせります。他のドラッグストアに薬剤師が勤務中か問い合わせたり、あまりにも具合が悪そうであれば救急病院の電話番号を教えます。
私は大学生の頃にドラッグストアでアルバイトをしていました。
私が働いていたドラッグストアでは一般用医薬品を取り扱っており、一般用医薬品の販売を行っていました。一般用医薬品は薬剤師か登録販売者しか販売することができません。私が働いていたドラッグストアには薬剤師1人と登録販売者2人がいました。
私も登録販売者の資格を取るために勉強をし始めましたが、覚えることがとても多くて、勉強が大変でした。必死で半年ほど勉強して、登録販売者の資格を取ることができました。
登録販売者の資格を取ってからは給料も上がりましたし、頼られることも多くなり、とてもやりがいのある仕事だと思いました。
一般用医薬品は常に新しい薬が開発、販売されているので、登録販売者の資格を取ってからも、新しい薬について勉強する必要があります。医薬品メーカー主催の勉強会に参加したり、講習会に参加したりと毎日のように勉強しなければいけないので、とても大変です。
長時間労働になりやすい
現在、ドラッグストアにて正社員での勤務をしております。
登録販売者(以下、資格者)の最も大変な点は人員配置です。店舗を運営する際に薬局店舗(一ヶ所化でない薬コーナーありも含む)以外は責任者となれる資格者が必要となります。チェーンドラッグストアでは、この責任者である資格者が不足をしているのが現状です。
薬局店舗以外は法的な問題で、責任者となる資格者が運営時間中に店舗に常駐をしなければなりません。つまり責任者となる資格者が不足している店舗は、店舗運営を保つ為に必然的に長時間労働を課せられます。
例えば運営時間が朝の9時〜夜の10時であり、責任者となる資格者が自分しかいないシフトの日は、店舗に朝9時〜夜10時まで常駐勤務をしないとなりません。
また所属店舗だけに留まる問題となっていない程に、資格者不足が深刻化しています。近隣店舗も資格者不足となっている事が多くあります。その場合、近隣店舗へも資格者不足の穴埋めの為に応援が発生します。応援に自分がいく事もありますし、近隣店舗に応援を出すが為に自店の資格者が埋まらず、自分が長時間労働となる事が多いです。
国家資格でないからか手当も特段高くなく、資格を持っているが為に長時間労働や応援ばかりの勤務となる事が非常に大変だと感じます。
基本的に登録販売者として仕事をするとなると、ドラッグストアがメインになってきます。
チェーンのドラッグストアなどは主に休みなし、中には24時間営業のドラッグストアもあります。土日などカレンダー通りに休むことができないサービス業になるので、家族との時間を作りたい方などは時間の管理やプライベートなどの時間を取ることが難しくなってきます。
また、登録販売者は薬剤師とは違いますが、それなりの専門知識を持っていなければ取れない資格にはなります。資格試験自体は勉強さえすれば取れますので、そんなに難しくはないものの、責任もかなりあります。
例えばインフルエンザかもしれない方に、NSAIDs、いわゆる解熱鎮痛剤などを進めたりすると、インフルエンザ脳症を発症しかねませんし、そのあたりの責任やヒアリング等が大変になってきます。
医療現場とはまた違いますが、市販薬は市販薬で飲み合わせや飲んではダメな人などの知識の取得は大変です。
資格取得者として扱われない
登録販売者になって1年経ちますが、業務内容が一般従事者の頃と全く変わらず、ほぼ薬に携われません。
お客様に声をかけられたときに対応する程度で、その他の時間はほぼ日用品の品出し、セールの準備、売価変更、POPづくり、売り場作り、一般レジをしています。さらに店舗外に出て、スーパーのアウトレットセールのレジまでやらされています。
また、粗利の高い薬を積極的に売るよう強制されたり、クレームにならないように極力説明するなと言われます。
私自身まだこの仕事について日の浅いひよっこで、担当品目もまだないので、一般的なレジ打ちがメイン、トイレ掃除やマネキンなども多々やっています。推奨品の販売は日によって好調不調もあるし、絶対間違えないように心がけていてもレジの凡ミスで落ち込むこともあります。
でも、推奨品のマネキンやってるときでもトイレ掃除でも、お客様の前で「やりたくないのになあ」という顔だけは出さないように心がけてます(実際そう思ってないのもありますが)。
自分がお客さんとして行ったお店で、実際見てみるとやりたくないって思っている人って分かるんですよね。口で美辞麗句言ってても、動きとか表情とかで。そうすると、見ている側としてもとても残念な気持ちになるし、買おうとは思えないのです。
派遣社員での就業先が、薬の取り扱いがあるコンビニでした。24時間営業のため、日勤、準夜勤、夜勤と3交替で、準夜勤の次の日が夜勤であったり、夜勤の次の日も夜勤ということもシフト上ありました。
ドラッグストアなどとは違うため、コンビニに薬を買いに来る人は1日に数人しかいません。1人もいないときもあります。
たまにの接客であるにもかかわらず、コンビニという場所柄なのか、素早く済ませたいと思われる方が多く、症状を聞きたくても面倒臭そうな顔をされたり、早くしてと言われたり、丁寧な接客が出来ないのも悩みです。
せっかく資格を持って働いているのに、品出しやレジの時間がほとんどで、普通にコンビニでアルバイトしているようなものです。
しかも、外国人観光客も増えているため、店長からは中国語を勉強して欲しいと言われました。接客に必要なのはわかりますが、覚えたからといって時給が上がる訳でもありません。単なるアルバイトではなく、もっと資格所持者として見て欲しいです。
お客様の方が薬や病気に詳しいと立つ瀬がない
登録販売者の仕事で一番大変なのは、お客様の方が薬や病気などの症状について詳しいことだと私は思います。一類医薬品、二類医薬品など医薬品には分類があり、登録販売者が店頭で販売できる成分も承認が降りると増えていきます。その勉強や知識をふやすことも大変です。
しかし、それよりも店頭でお客様に薬や症状についての説明などをする際に、事前知識のある方や薬について細かく調べてから来る方の接客をすることの方が神経をすり減らすほど大変だと感じていました。
こちらも資格者なのでそれなりに答えることも出来ますが、お客様の畳み掛けるような「私の方があなたより知ってるわね」にへこむことが多々ありました。
私の勉強不足、と言ってしまえば確かにそうなのですが、たまに自己流な解釈をぶつけてくる方もいらっしゃるので、そこをどう正しい薬の使い方、理解の仕方へ切り替えてもらうのか頭を悩ませていました。
お客様一人一人に資格者としてどう伝えれば納得してもらえるのか日々考えながら接客していました。
第一類医薬品を販売できないこと
まず薬剤師とは違い第一類医薬品は販売できない事です。お客様に聞かれても、薬剤師さんが休憩に行かれていたり休みですと販売できないのでそれをお客様に説明するのが大変です。
インバウンドの方ですと、説明はさらにややこしくなります。通訳さんがいる時はかわってもらったりします。
またドラッグストアでは薬剤師とアルバイトスタッフの中間的なポジションになりますので、新人さんの教育やメーカーさんとのやりとりや交渉など、声をかけられる事は多く忙しいです。中にはアルバイトスタッフから登録販売者になっても社員契約になれない事も多く、辞めて行くスタッフも頻繁にいます。
接客や雑用が好きな方にはいい仕事かもしれません。倉庫整理や品出し、店前での呼び込み、レジ、発注、清掃など1日のローテーションで動く事も多くやることは多岐にわたります。近場の店舗に転勤もあります。
体を動かす仕事と考えれば楽しく仕事はできると思います。