その仕事で一番大変なところ

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介護福祉士で一番大変なところを経験者10人に聞いてみた

一人一人に合わせた介護


介護福祉士として介護老人保健施設で4年、グループホームで2年勤めたものです。私が一番大変だと思ったのは利用者の方に寄り添い個別で随時その方に合った対応をしていかなければならないことです。

 

まず、介護の現場では利用者数に対して職員の人数が常に不足気味。職員の入れ替わりも激しく、常に新人教育も並行しておこなっていかねばなりません。そのため、職員全員が対応を徹底できていないことや浸透していないことも多くあり、利用者の方それぞれに合った介護を実施することが困難です。歯がゆい気持ちで業務についていました。

 

また、介護の仕事は不規則な業務の中で利用者の方の訴えや希望に寄り添えるようにしなければならず、気持ちにゆとりが持てない場面も多くありました。利用者の方の多くは認知症を患っておられますが、本人の意思がくみ取れない場面も多く、ご家族に希望を伺ったりします。しかし、それが本人の希望なのかは明確ではなく、悶々としてしまうこともありました。

 

介護の現場でゆとりが持てない状況で様々な問題が山積みの状態で職員皆が同じ方向を向いて統一した対応を行うことの難しさを嫌というほどに実感した経験です。

 


介護福祉士として業務に携わるうえで大変なことというのはたくさんあると考えられます。

 

例えば業務が大変、給与が低い、社会的地位が低いなど上げられますが、業務内容にスポットを当ててみてみると、次のようなことが考えられます。力仕事が必要、下の世話や食事の世話などあまり人がやりたがらないことを行わなければならない、就業時間が不規則な場合が多い(夜勤業務がある等)などです。

 

他にもADLの状況に応じて大変さが変わってきます。例えば完全に寝たきりの方の介護を行わないといけない場合には、食事介助、入浴介助、排せつ介助とすべてのことに対して介助を必要とするため大変なのはもちろんですが、ある意味この場合においては、介助を行う側のペースで行える部分もあるので思ったほど負担にならない場合も多いです。

 

これとは逆に本当に大変なことは、ある程度ADLも保たれていて認知症の進行が進んでいる方の介護を行わないといけない場合です。

 

そういう方は例えば食事の時にこぼしたり汚したりする、例えば排せつするときもトイレではないところに用を足すことがある(私が知っている施設では、ごみ箱の中や冷蔵庫の中というのがありました)というように、突発的に思いもよらない行動に出られることがしばしば。後片付けが大変なうえに、いくら言葉で説明しても理解してもらえないという点に難しさがあります。

 

ですので、私が介護を行う上で最も大変なことは何ですかと尋ねられた場合、全てにおいて大変なのですが、その中でも特に、ADLがある程度保たれている認知症が進行されている方を介護しなければならない場合が一番大変だと答えます。

 


高齢になると増える認知症の方の対応が一番大変。急に大声をあげる人、他者に怒鳴る人、噛み付いたり叩いたりする人と様々。麻痺などの他者からみてもわかるような身体面での異常はないが認知症の方は、他者からは普通に見えるためトラブルを招きやすい。

 

急に物をなげ、他の利用者に当たっても謝ることができないが、相手は認知症とわからず病気ということが受け入れられず納得できないことがよくあります。結果、苦情になり処理をする必要があり、また書類の作成などの手間も増える。

 

歩行には問題がないため、自分で施設外から出てしまい歩いて帰ろうとする。もちろん帰る道など分からず隣の建物で発見されたが、世間では事故に遭い亡くなる方もいらっしゃったりする。帰ろうとする理由も様々な為、原因を追求する必要がある。

 

便など手についてそのまま他のものを触る不潔行為や目の前に置いていたティッシュを食べる異食行為など、通常ではしないことも病気の影響で行う為常に見守りが必要。

 

認知症を受け入れられない家族へのアプローチもクレームに繋がるため、説明をしっかりする必要がある。

 

モチベーション維持


介護福祉士の仕事で一番大変なことは、モチベーションを保つことだと思います。

 

介護の道に進むと決めた人たちは、困っている人を助けたい、おじいちゃんおばあちゃんが好き、人と話すことが好き、という思いを胸に介護福祉士として働き始めると思います。しかし、働き始めると激務すぎて、高齢者とコミュニケーションを取る時間がないのです。

 

また、人手が足りないため流れ作業になることが大半です。最初は「人と関わる仕事なのに高齢者を物のように扱っているのはダメだ!」と声をあげようとしますが、人手不足なので何も変わりません。この現実を目の当たりにすることで、「自分は何のために介護職に就いたんだ」と感じるようになります。心に余裕がなくなり、次第に流れ作業であることが普通になり、モチベーションが保てなくなります。

 

自分が声をあげても何も変わらない、賃金も安い、高齢者の対応、職員間の人間関係にストレスが溜まる、と思う毎日が続き、最後には「諦め」だけが残ります。

 

私は約5年、介護福祉士として働いておりましたので、介護福祉士の知り合いがたくさんいます。皆、最初は目を輝かせ、意識を高く持って働く人たちばかりでした。しかし私を含めて半分以上が介護職を辞めています。理由は様々ですが、一番はやはり「モチベイションを保つことが難しくなった」ということです。

 

これから介護福祉士として働きたいと思っている方がもしこの文章を見ているのなら、一つだけアドバイス。何回転職してもいいので、自分にあった職場を探してください。合わないと思ったら、体と心を壊す前に転職してください。

 

職員が少ない


職員が少ない事が一番大変です。

 

勤務先のホームでは、夕食から就寝にかけて1人で7〜8人の介助をしなければならない為、自分はほとんど食事を取れず、一気に2人〜3人のご飯の介助をして、その後洗面やトイレ、パジャマへの着替えなど1人づつ行い、ナースコールで呼ばれたら対応してあった合間に夜の時間になってしまいます。

 

夜勤スタッフが来るとほっとしますが、全て終わった後に記録業務がある為、夜勤スタッフに引き継いだ後も中々帰ることができず、結果帰る時間が日をまたいでしまうこともあります。次の日が早番だったりすると帰って4時間くらい寝てまた出て行く事になるので疲れが抜けません。

 

仕事中は高齢者と同じご飯が出ますが、介助を優先してあまり食べれないことが多いと思います。勤務体系がきついからか、新しいスタッフが入っても中々長続きしないので、いるスタッフで調整するしかなく、ずっと会社にいるような感じです。体力をかなり消耗するところがしんどいところです。

 

書類作成


介護福祉士の中で一番大変な仕事は書類の作成です。

 

ほとんど施設での勤務の場合は日常の介護業務は当然のことですが、介護保険法に基づいて運営しているので、その運営に伴う必要な書類が必ずあります。その書類の量がとにかく多いです。どのように介護をしていくか記載をするケアプランと呼ばれるものや、毎日の日報・記録、マニュアル等などさまざま書類があります。書類を作る専任の事務員が数名欲しいくらいです。

 

当然介護業務を行っている最中はたださえ現状としては人員不足で現場を回すのに一杯一杯で、書類を作成する時間は一切とれず、勤務が終わってから取り組まなければならなく、ほとんど毎日この書類の為に残業が発生します。毎日の残業時間は2〜3時間はざらにあります。

 

また数年に1回実地調査というものがあり、役所から書類がしっかり作成されているか確認をされますが、不備があると指定の取り消しや指導があるので決して手を抜けるものではありません。また年々作成しなければならない書類も増えてきており、正直これ以上書類の作成に要する時間は作れないという所まで来ております。

 

介護業界が残業が多く大変だというは書類の多さも大きな一つの要因となっております。

 

認知症のケア


介護の仕事をする上で、私が1番困難に感じたことは認知症の方のケアです。

 

介護職は、認知症の方に対して基本的には否定をしてはいけません。認知症の方がたとえ間違ったことを言っていても、そうなんですね、と頷くき受け止めるのです。でも現場は教科書通りではありません。

 

2人の利用者様が口喧嘩をしたとします。その片方、もしくは両方が認知症の方だとすると間に入るのはとても難しかったです。

 

一方は、あなた間違ってること言ってる!と指摘。もう一方の方はそう言われて混乱。

 

こちらがいくら、認知症の方の世界観を大切にして受け止めていても、利用者様同士ではそうはいきません。

 

2人を離すようにできればベストなのかも知れませんが、人手不足の中、1人に1人がつけるほど余裕のある時も少ないのです。そういった状況になった時になかなかうまく対処できず、後から、もっとこう言えばよかったのかな、とよく落ち込みました。

 

介護職は、基本的なスキルの他にも、その状況に応じた対応力が求められる仕事です。人との相性もあるので難しいです。

 


私は、老人ホームで働く介護福祉士です。とにかくこの仕事は、人の命を預かっている仕事なので一人一人を把握するという行動が一番大切で大変なことです。常に現場の状況を把握し、一人一人の命を守らなくてはいけません。

 

食事介助、排泄介助、就寝から 何が起こるかわからない現場です。もし怪我をさせてしまったり、事故を起こした時に状況説明ができないということが、一番最悪なことです。大切な方たちを預かっているので、ご家族に変わってきちんと把握しなくてはなりません。

 

夜勤の時なのですが、介助が必要な利用者さんが、コールを鳴らさずお手洗いに行ってしまい、そのまま車椅子から転倒してしまう事故が起こりました。その時、私は見回りをしていたので、すぐ、その利用者さんの転倒に気がつきました。もし、この業務を怠っていたら、把握をすることを疎かにしていたらと思うとゾッとします。

 

このように、日々の生活の変化や行動を把握するということが、この仕事の一番大変で大切なことです。

 

夜勤


介護福祉士として一番活躍するステージは、やはり特別養護老人ホームがあがる。そこでは大概が四勤交替制となっており、中でも夜勤が含まれていることが一番大変であると感じる。

 

夜勤は基本的に最低限の休憩しかないなか、寝たきりの方の排泄介助や体位交換、施設にによっては痰の吸引など、肉体的疲労だけでなく、人の命を預かるというプレッシャーがのしかかってくる。精神的にも非常に過酷な仕事である。

 

排泄の介助ひとつをとっても、ただオムツを交換するだけではなく、清潔保持の観点から、清拭をしたり、洗浄をしたりする必要がある。また、寝たきりの高齢者は腸の動きも成人の健常者よりも弱いため、下剤コントロールして排便を促すことが多い。それにより、水様便が多量に排泄され、衣類やシーツなども汚れてしまい、それぞれの交換業務も派生してくる場合が多い。

 

私個人も数年間、施設の介護職員として従事したが、夜間帯の排泄介助を2度(20時と4時)やるだけでも体力的な負担を感じた。2度の排泄介助における延べ人数は80人に渡り、特に4時の排泄介助には便漏れなどが起きやすく、非常に苦労した経験がある。

 

移乗


介護福祉士の仕事で一番大変なのは、体重の重い人の移乗です。

 

実際、80キロオーバーの方がいた時は一人の力ではどうにもならず、2人〜3人で対応していたのを見たことがあります。あと、体が硬直してる人の移乗も少しの油断でずり落ちてしまう可能性があるので大変です。年配の人は少しの衝撃で後々とてつもない黒血ができてしまう可能性もありますし、実際骨折していたりします。

 

利用者様の全体重を一人で支えるのを間違った方法でやると必ず腰をやられてしまい、コルセットをしてやるか最悪手術してる方もいます。

 

また、夏のお風呂は地獄です。ただでさえも暑い最中、更に蒸された場所で一気にお風呂に入れて何度か熱中症のような症状になる可能性もあります。あとは、高齢者様一人一人が様々な病気を持っているので(身体障害者の方もいますし、認知症、精神疾患等も)、ある程度の医療的な知識を身につける努力をしないと続けていくのは中々難しいと思います。

 

また、看取ることも多くあるので親しみを持った利用者様が亡くなった時は結構辛いと思うときもあります。