その仕事で一番大変なところ

本サイトにはプロモーションが含まれています

マンションコンシェルジュで一番大変なところを経験者に聞いてみた

外国語の勉強


外国の入居者が多いのである程度多国籍の言葉を話したり理解しなければならない事です。日本語が話せる人はいいが話せない方も多く電話で様々な依頼を受けるので的確な案内やスキルを求められる。例えば宅配の受け取りやタクシーを呼ぶ、ルームキーの紛失によるトラブルなど。英会話はもちろん中国語韓国語などもある程度勉強する必要があります。あと共有スペースの予約管理や簡単な清掃、訪問者の取り次ぎなどもあり、楽な仕事ではありません。
芸能人も多く住んでいるのでプライベートなこともわかってしまう事があったり何かと気を使います。またコンシェルジュ受付が入り口にあるので冬は寒いこと。制服はありますがメイクや髪型など身だしなみを気をつけなければいけないこと。24時間体制なので夜勤と日勤がシフト制なのでサイクルが乱れて疲れが取れない事も多くとても大変です。深夜は酔っ払って帰ってきて部屋の前まで誘導することもあります。楽そうに見えても仕事量がかなりあるので大変です。

 

トラブル対応


マンションコンシェルジュの仕事で一番大変なことは、生活騒音などの住民同士のトラブルを受け付けることです。
マンションの管理規約などでは、生活騒音などの住民同士のトラブルについては、当事者間で話し合って解決すると明記されています。ところが、マンションの場合は構造上、どの住戸が騒音を出しているのか判断しにくいため、とくに生活騒音についてはマンションコンシェルジュに苦情が寄せられやすいのです。
あきらかに隣の住戸で深夜の時間帯に大騒ぎしている場合でも、直接苦情を言いにくいらしく、マンションコンシェルジュに苦情を言ってくる住人もいます。
住人の中には、騒音などについて烈火のごとく怒り、マンションコンシェルジュに対して感情をぶつけてくるケースもあります。具体的には「毎晩、深夜に〇〇号室の〇さんが大きな音を出すので迷惑してるんですよ。すぐに注意してくださいよ」と怒鳴られるケースがあるのです。
ところが、マンションコンシェルジュは直接の証拠を体験できませんし、目撃もできません。このため証拠をつかんでいない人間が、先方の住人に苦情を言うわけにはいきません。
また、管理組合と管理会社との契約書においても、住民同士のトラブルについては管理会社(マンションコンシェルジュ含む)は介入しないと明記されています。このため、マンションコンシェルジュの対応としては、住人に対して注意喚起をすることに留まります。
エントランスやエレベーター内に「最近、深夜に大きな音が聞こえて困っていると苦情が寄せられています。心当たりのある方は生活習慣の改善をお願いいたします」などと書いた紙を貼って、注意喚起をするのです。
これが、管理組合と管理会社との契約上、マンションコンシェルジュがおこなえる最大の対応となります。一方、契約書の内容を知ろうともしない住人は何度も「なんとか解決できないのか」と文句を言ってくるのです。
立場上、対応できない事案について「対応しろ」と、住人からきつい口調で注文をつけられる生活騒音問題への対応が、一番大変な仕事です。

 

不審者対応


一番大変なことは、不審者対応です。
入居者様や宅配業者の方など出入りの多い方は顔がわかるので良いのですが、見慣れない方や業者のような方でも特に制服がなく作業着やスーツを着ている人が紛れて入ってくると、不審者ではないかと注意して様子を見なければなりません。
ほとんどの場合が、入居者様とお約束があったり、ご友人やご親戚である場合が多いのですが、中には友人やアポイントがあるなどと嘘をつく人もいるので、見極められず困っています。
一度ホームレスの方がロビーに半日座り込んでいたことがありましたが、本人は友人を待っているとの一点張りで動いてもらえず、入居者様からは臭いがきついと電話が何度も掛かって来てどうしようもなく辛かったです。
結局、提携の警備会社に依頼をして2、3時間ロビーに立っていてもらったところ、自分から出て行ってくれたのでよかったです。

 

マンションコンシェルジュに求められることの一番は、マンションの安心安全を守ることですが、実際には女性のコンシェルジュがほとんどなので、明らかに不審者でも強く出られないですし、不審者対応は本当に大変です。