ケアマネージャーで一番大変なところを経験者12人に聞いてみた
膨大な仕事量
ケアマネージャーの仕事において最も大変なのはケアプランの作成をするにあたって勤務時間内では簡単に終えられないことです。
多くの施設ではケアマネージャーは専属でなく、並行して看護師の仕事あるいは介護の仕事などをしていることがあります。他の仕事と並行してケアマネージャーをしているとケアプランを作成する時間が減少し、自宅に持ち帰って業務を行うこともあります。
特に主婦をしている女性では自宅に持ち帰って仕事をすると深夜まで自宅で仕事をすることも多く、体調を崩すことも少なくありません。
サービス残業が多かったです。ケアプランの作成や新人指導にあてる時間など、業務時間外なのにやってきて当然みたいな空気がありました。私自身もそれらを済ませておかないと皆が困るのが分かっていたので断れませんでした。
膨大な仕事量をこなさなければならないことです。
介護プラン作成や介護事業所、医療機関との連携と調整、申請作業に介護保険を利用する時の必要な業務を担当し、現場の事もよく把握して、利用者の方に快適な介護生を過ごしていただくことは本当に困難。何十人と利用者の方を担当しており、膨大な仕事量と時間をこなすため、待遇面でも不満を持っている人もたくさんいます。
調整
ケアマネージャーの仕事は利用者とサービス提供側の中間役なので、その調整が大変です。現場の言い分も分かりますし、利用者及び家族の言い分も分かるので、折り合いをつけるのが難しいことがあります。
それがやりがいを感じる部分でもありますが、クレームにもつながりかねないので、言葉遣いや言い方など、気をつけるようにしています。
また要介護者は一人一人必要なサービスが違うので、その人その人に最適なサービスを受けてもらえるようにプランを考えるのが難しいです。
ケアマネジャーとして一番大変な業務と言えば、介護保険サービスを利用する本人の要望と家族の要望が全く異なった時の調整方法です。
もちろんケアマネジャーとして、プランを立てる時にどちらかの意見と同じ考え方であった場合に、どちらか一方を説得しなければならないのでとても大変です。あまり正論を言いすぎれば角が立ちますし、ケアマネジャーの変更をお願いしたいと訴えられてしまうかもしれません。
本人と家族がある程度歩み寄れるように伝えなければなりませんし、理解をしてもらわなければならないので話術が必要となる仕事です。
もらいものを断ること
担当している利用者さんから金品や物を好意でくれようとしそれを断ることが大変です。
当然のごとくケアマネージャーはそれらの物受け取ってはならず、断らなければなりません。しかし、利用者さんにとってはお世話になっているという感覚があり、昔の人なので世話になった人には何かをあげたくなる世代です。それも理解できる面もありますが、何度も何度も断っていてもくれようとし、そのやりとりがかなり負担。
断ることにより、今まで普通だった関係が、そっけない態度になったりと関係が悪くなったこともありました。
介護
自分のことが自分でできない人を対応するとき。かがんだりすることが多いので腰痛の原因にもなる。
マネージングができない
ケアマネージングをしたくて介護施設に入社したのに、結局はマネージングの仕事はできずに介助者の補助などの仕事しかできないことが一番大変です。
介護保険料の関係からマネージングをするほどの補助を受けていないケースが多々あり、そのせいで折角入社した施設を退社したいと思う気持ちが強くなってきます。
ご家族とのコミュニケーション
ケアマネジャーとして一番大変なことは、ご家族とのコミニケーションです。
利用者様を大切にしていらっしゃるご家族はスムーズに話が進んでいきますが、利用者様を蔑ろにしたり、嫌な感情を持っているご家族の方は、介護方針や介護保険利用についてもなかなか話が進まない事が多いです。
こちらが無理矢理話を進める訳にもいかない為、ご家族の希望に添えるようにしていく事がとても大変だと感じています。
プラン作成
ひとりひとりが自立するために何を目的にするかでプランを作成するのですが、その目的を何にするかでつまずきました。
孤独
ケアマネは孤独であること。介護職からも事務職からも切り離された存在です。仕事量が多いのに誰も手伝ってはくれないのに、周りの雑用や人員不足の時のヘルプなどばかり押し付けられます。