IRで一番大変なところを経験者に聞いてみた

IRで一番大変なところを経験者に聞いてみた

IRをHPに掲載する担当になり、1番大変なことは、周りからの質問を上手くかわすことです。

 

私自身がIRを出す、出さないを決めるわけではなく、上からの指示で、文章までだいたい決まってくることが多く、「これを何日の何時に掲載して」と指令が来ます。その指令は、数日前の時もあれば、数時間前の時(ごく稀に)もあるのですが、人より早くそのIRの内容を知ることとなります。IRの内容1つで、会社の株価は大きく変動しますので、その内容を決して周りに知らせてはいけません。

 

しかし、私がIRの掲載担当だからということで、IRが出る前にその内容を知り、株で一儲けしようと、探りを入れてくる人が多々います。

 

「何かIR出る予定ある?」といったストレートな質問から、「何かIRが出る前に教えてほしい、儲けの何%を渡すから」といった裏取引を希望する人もいました。私がぽろっと何かを話すのではないかと、居酒屋で接待のような飲み会を開かれたこともありました。

 

正直、周りの人が少し信用できない時期もありました。

 

でも、私は口を閉ざし、何も漏らさない人だと思われたようで、最近は少し質問攻めや、接待はなくなり、平穏な生活を戻しています。こんなにIRの掲載をするだけで人が群がってくるということがすごく衝撃的でした。

 

一番大変なことは、そのままなのですが、投資家の方々を相手にするということです。投資家というのは一筋縄ではいかない方々ばかりです。本当に海千山千の猛者たちです。

 

おとなしくこちらの話したことを、簡単に鵜呑みにするような人はほとんどいません。知識不足、経験不足、胆力不足の場合は一発で見抜かれます。厳しい質問も容赦なくどんどんされます。お金のことなので、人間の悪いところもいいところも露骨に過剰に表出します。

 

契約したときは笑顔のお客様が、運用成績がちょっとでも落ちたりすると、鬼の形相で会社に乗り込んできたり、電話で怒鳴り散らされるなんていうことは日常茶飯事です。訴訟も当たり前です。

 

金融はどれも多かれ少なかれそうですが、人間の情のようなものが、介在することはまずありません。とてもシビアな世界です。その時の数字だけで評価されます。

 

投資家は利益が出たら、自分の頭の良さを誇り、損失が出たら、会社を一方的になじるだけです。そういう方々です。

 

現在の部門に異動する前はIR部門に所属していました。正直、今までの社歴の中で最も精神的にしんどかった仕事です。

 

一番大変だったのが、部門間の調整です。私が勤める会社はいわゆる大手と呼ばれる会社で、社内ではカンパニー制の様なものをとっています。そのため、各カンパニーとの調整を日々行い、資料作りや役員対応を行わなければいけません。また、広報部門や経理部門などとも調整を行わなければならず、やらなければいけない事が多すぎて、毎日がパニック状態でした。

 

しかも、周りはかなり優秀な人物ばかりで毎日、彼らとやり取りするだけで疲れるくらいでした。そこに加えて、会社の役員連中や各カンパニーの上層部と対等に会話をして話を進めて行かなければならないので、気が全く休まりませんでしたね。

 

私の体験にある様にIR部門は精神をすり減らす事が必要以上に多いため、比較的、短いスパンで本社部門や各カンパニーの事業計画などに異動させられます。私も2年くらいで異動になりましたが、正直、異動できてホッとしています。

 

IRの主な仕事は会社の決算内容を投資家の方にお伝えすることですが、一番大変なことはその決算内容を適切に誤解なく伝えることだと思います。

 

同じ数字でも見方によっては悲観的な見方もされてしまいます。悲観的な見方はアナリストレポートや新聞にも反映されてしまい、株価にも反映されます。

 

こちらが考えている戦略や今後の見通しなどがうまく伝わらないと、いい面談にならないこともあります。そのような中で特に英語が関わってくる点が大変でした。私の担当している企業は投資家の多くはアメリカの投資ファンドだったので仕事の半分は英語でした。おそらく日本の他の企業でも実際の株主は外資系のファンドだということはよくあると思います。

 

また、これから投資を考えている海外の機関投資家はよく日本に来日し、面談希望もされています。日本語でも伝えるのが難しい微妙なニュアンスを英語でやりとりしたり、さらに金融の専門用語英語が出てくるので今までの学習とは違う用語が並びとても大変でした。

 

私が所属していたIRは機関投資家向け以外にも個人向け対応もしていましたので、決算準備、決算発表にまつわる雑務の他、株主優待、HPの更新など様々な雑務が併用して行われており、やりがいもありましたが、マルチタスクを求められるように思いました。

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「お前に正社員は一生無理」

こういったパワハラを上司にされ続けた僕は、入社3か月目で転職を決意。絶対に見返してやると思いました。

現実は過酷でしたが。

  • 15社に書類送付
  • 書類選考に通ったのは4社だけ
  • 最終面接まで行ったのはわずか1社

でも、ある方法に気づいた結果、年商52億円企業の正社員として働いています。かつての僕のように傷のある経歴で苦戦している方のみご覧ください。

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