ホストで一番大変なところを経験者17人に聞いてみた
お酒を飲むこと
大学時代に普通のアルバイトよりもたくさん稼げるホストの世界が魅力的に感じ、地元のホストクラブで2年ほど在籍していました。きつかったことはいくつかありましたが、その中でも一番大変だったことがお酒を飲む機会がやたらと多いということでした。
もちろん、ホストクラブはお酒で接待する場所ですので、日頃からお酒を飲んでいるお酒好きの自分ならなんとかやっていけるのではないか、と最初は思ってました。
しかし、ホストクラブで一日に飲むお酒の量がとにかくやばく、二日酔いは当たり前でトイレへ向かって嘔吐することもしばしば。自分が体調悪い日とかでも関係なく、平静を装ってお酒を飲んでお客様を盛り上げていかなければいけません。
お客様が注文してくれたお酒を常に気前よく飲んで愛想よくできないと今後の指名率にも影響してくるので、無理してでも飲んでいました。ホストの仕事をするようになってから肌の状態がどんどん悪化していき、不摂生な生活をして自分の健康状態を壊しているのが手に取るように分かる感じでした。
閉店後も先輩ホストの誘いがあれば断れませんね。
自分が飲みたい時に飲むからお酒が美味く感じるわけで、自分のように飲まなくてはいけない機会が多いとお酒がいくら好きでもホストの仕事はかなり大変なことを身をもって感じました。
華やかな印象が強い職業な反面、大変なことは数多くある繊細な仕事ですが、一番大変なこととしてはお酒を飲むことです。
どんな状況であってもどんなお客がこようとも、お客様が絶対的に大切であり立場的にも上できちんともてなしていかないといけません。どんなに強いお酒や量が多くなっても基本的にはその日の体調に関係なく出勤した場合には、お客様の前では飲まないと気に入られない可能性がでてきてしまうため大変神経を使ってしまいます。
飲み方も一気とあおられてしまえばそれにできる限り沿って実行しなくてはいけないので、やってみて失敗した時は場合によっては流してもらえるときもありますが、基本的にはがっつり飲まないと筋が通らないと認識されてしまう傾向がありました。飲めない時は途中でトイレで戻して整えてからまた席に戻るという時もあって体調的にはかなりつらい状況でも引き続きおもてなしをしなくてはいけない仕事です。
だからお酒に対して自信があったり強い人じゃないとよけいに大変に感じられました。
実際に働いていて一番大変だと感じたことは、イメージからもあるかとは思いますが、体調管理を整えるのが大変でした。
特に新人の頃はお酒を必要以上に飲むことが多くあるため、毎日潰れてその日が終わるといったような感じに日々が続いていました。確実に次の日には二日酔いとなっており、その日もまたお酒を飲むことになるので、毎日が迎え酒状態です。
次に大変だと感じたのは、人間関係です。最初の新人の頃はそこまで人間関係で悩むことは少ないかと思いますが、少しづつ売れてくると、妬んでくる人も中にはいるので、中ではいじめのようなことも普通にあります。
やってはいけない暗黙の了解のようなことも多くあり、業界のルールを守らないと本当に危険なことになりかねないので、しっかりとルールについても理解をしている必要はあります。
正直、裏社会や半グレの人たちとの絡みのある人も多くいますので、自分自身の交友関係も気をつけなければいけません。
ホストにとって1番大変なことは苦手な銘柄の酒も飲まないといけないと言うこと。
お酒が苦手ではなくても好きな酒と苦手な酒はあるもの。
どんなに来てくれて嬉しくてこちらも楽しいお客様でも、苦手な銘柄でもボトルを開ける努力をしなければならない。飲まないと失礼だし売り上げにもならない。
あげれば色々ありますが、強いて言えば「お酒を飲むこと」です。
お酒が元来強い人ならさほど苦でもないかもしれませんが、それほど強くない人にとっては適量以上のお酒は負担が大きいですね。高額のお酒やシャンパンを入れてもらえるのは嬉しいですが、バースデーやお祝いで1日に何十本にもなるとダメージが半端なかったです。
私は幸い入院するほどではなかったですが、同期や先輩では肝臓を壊して入院していた人は何人もいました。なので、体調を壊さない範囲でほどほどに飲むように気を配っていました。
いかんせん夜の仕事なので、身体への負担が大きいです。酒を多く飲むので、慢性的に2日酔いですし、髪の毛のセットなどで、髪質が傷んだりします。
お金は稼げますが、長くは続けられないですね。
売り上げをあげること
ホストで一番大変なことは、お客様からご指名をいただくことです。
理由は、お客様から指名をいただかなければ指名料を獲得することができず、自分自身の営業成績が悪化してしまうためです。
ホストの収入は、ホストクラブにもよりますが完全歩合制であるケースが珍しくないため、お客様から指名を得られなければ自分自身の生活を成り立たせることさえ困難となってしまいます。また、数ヶ月間、お客様から得られる指名の数が少ないようであれば、店長からクビを通告されても不思議ではありません。
お客様から指名をいただくためには、お客様から気に入ってもらうことが重要であり、これが一番大変なことです。もともとお気に入りのホストがいるから常連客となっておられるため、その常連客から新たに自分を指名してもらうことが大変なことなのです。
実際、常連客のお目当てのホストが休みの日に、たまたま私が常連客から指名をいただけたことがありました。そのときは、私が入店してわずか1ヶ月のときでしたから、なんとか気に入ってもらおうと、その場を盛り上げるためにシャンパンを何度も一気飲みしました。
その成果もあって同じ店のホストから客を奪うことにもつながりました。ところが、客を奪うことに成功したため、同僚のホストから恨まれてしまい顔を殴られてしまったことがありました。
それほどホスト同士の競争は過酷であり、お客様から指名をいただくことは大変なのです。
歌舞伎町でホストを5年やっておりました。
とにかく売上を上げないと給料は全く伸びません。
指名客を取れないとヘルプに回され、酒を飲む量が増えてしまいます。身体がもたないので、常に頭の中は売上の事でいっぱいになります。精神的に一番辛かったです。ホストは思っていたような煌びやかなものではありませんでした。
お客さんがたばこを吸うときにライターで火をつけなければいけないので、ついたお客さんの行動をつねにみていなければいけません。それだけでもきついです。
それからお酒をつくるテクニックもある程度ないといけません。お酒を頼まれたときに自分で配合してお客さんにだすので。
開店前の掃除も手間でした。
継続的な指名をとること。
一回試しにお試し価格で来店して次から来なくなります。
ホストに入って間もない頃、初めてのお客様と話しが弾んで、次から指名を入れてくれると約束してくれました。うかれていたのに来店してくれることがなかったので、精神的に立ち直るのに時間を要した。
指名を取ってくれるお客様を連れてくることが一番大変です。その子にお金使わせないといけないので、誠実だとやっていけないですね。
売掛金の回収
ホストで一番大変なことは、ツケを回収することです。もしお客さんに逃げられたら、ホスト本人が弁済しないといけないからです。ですから太客とは絶えず連絡を取り合っています。
売掛金の回収です。ホストは指名されたお客様が、お店で飲んで売掛(ツケ)にした場合、自分で回収作業を行わないといけません。
※中にはお店で回収作業をやってくれるとうたって求人をかけるお店もありますが、私が知る限りでは1店舗もなく基本はホストが回収です。
決まった日時までに回収できない時には給与などから引かれるお店が多く、若手や回収が下手なホストはいつまでも給料を現金でもらえないことがあります。
回収方法に関しても回収するまでは指名して頂いたお客さまと連絡を切る訳にもいかず、無理に請求もできない為、ストレスも溜まります。売掛金の回収がスムーズにできるようになってやっと一人前のホストと呼べます。
人間関係
私は若い頃に、一年程ホストをしていた事がありましたが、一番に大変だと感じたのは人間関係でした。
ホストと言うと当然ですが、女性のお客との信頼関係を築く事が重要だったりするのです。ですが中にはお客である事を良い事に、無茶振りして来る人もいたりします。
特にペーペーのホストはそういったお客に無茶振りされる事が多く、それにノリ良く応えて一気飲みしたり、ちゃんぽんしまくったりする必要があったのです。しかも太客だと上から目線で命令するだけでなく、いきなり切れて意味不明に怒鳴られたりする事もありますが、それを上手く宥めながら信頼関係を築くというのはかなり大変でした。
更に人間関係と言うと、先輩ホストとの関係作りもシンドイ要素と言えるのです。ホストはモロ売れた者勝ちの世界なのでペーペーの段階では、下積みと称する形で売れっ子の先輩にあれこれ命令される事が多かったりします。
嫌味な先輩だと、男としてのプライドを傷付けられる様な命令をされる事もあり、はっきり言って苛っとさせられる事も珍しくないです。ですが決して態度に見せず、先輩が気持ち良く過ごせる様に上手く対応せねばなりません。
そういった先輩との人間関係の構築も、かなりキツイ世界です。
ホストの仕事は見た目以上に肉体労働です。精神的にも図太い人でなければ務まりません。
大人同士のお酒の入る場ですから、様々な要求をされ、中には理不尽な要求もしばしばあります。その様な局面であっても笑顔を忘れずに、愛と誠意をもって対応できてこそプロ(お金を頂ける)というものです。
かつてアルバイトで経験させて頂いた時には、先輩ホストのお客様から、一気飲みを立て続けに要求され意識はもうろうとし、殺意さえ芽生えましたが、なんとか笑顔をキープ!
その先輩からは「お前はホストに向いている」とお褒めのお言葉を頂きましたが、翌日に辞めさせて頂きました。笑
人間関係が非常に大変でした。
店にもよりますが、自分を売り込むのも大事ですがやり過ぎると必ず上から指摘されます。先輩をたてて後輩は引き立て役に回るのがベストですが、厄介なパターンはお客様が後輩を気に入ってしまう時で喧嘩になっていたこともありました。
女性への気遣い
どんな女性にも優しく接し、そして気づかいを忘れないことだと思います。
いわゆる、パーソナルな部分を褒めてお客様の気分を良くさせなければなりません。下っ端のころは取りあえずお酒を飲んでおけばいいのですが、上を目指すのであれば気配りが重要です。その気配りについて自分の中でどれだけ高められるかが大変です。
アルバイト感覚でホストをやっていたのですが、人気ホストのヘルプで入った客を怒らせてしまったことがありました。私一人の行動でそのお客様からもらえるお金をどぶに捨てたようなものだと当時は相当責められました。
今からしたら私の対応や行動がすべてわるかったのですが、それを理解せずに接客についてしまった自分を悔いました。
これからホストになる人は要注意
求人サイトやホストクラブの公式サイトに書いてある内容を信用しないでください。実際に働いてみると労働条件が劣悪だったというのは良くある話。
・知り合いの女の子に客として新人ホストを指名させ、高額な売掛金(ツケ)を残した状態で連絡を絶たせる。(ホストは売掛金を回収できなければ自腹です)
・売り上げが正義のため、人気ホストによる新人いじめを黙認している。
・ちょっとしたことで罰金を取り、売り上げのほぼすべてをホストから奪う。
こういった悪質な店さえあります。変な店に入ってしまうと稼ぐどころか借金ができてしまうでしょう。
顔の広いホストに紹介してもらうのが一番ですが、知り合いにいないのであればARCUSという紹介会社に優良店を教えてもらうといいでしょう。厚生労働省から許可を受けたちゃんとした会社です。
それにARCUSの社長も元ホストで最初の店ではいじめを受けています。店選びで失敗したくない側の気持ちもホストクラブの内部事情もよく知っているので、まずは相談してみてはいかがでしょうか?