その仕事で一番大変なところ

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理学療法士で一番大変なところを経験者12人に聞いてみた

体力勝負


理学療法士で、一番大変なことは、自己管理です。

 

もともとご病気の方が集まる病院勤務が主ですし、訪問先も具合悪い方のところしか行きません。そのため、疲労だけでなく、怪我や感染、またはストレスなど、自分の管理がうまく出来ないと、まず、仕事ができるだけの体力健康気分を保てないもの。

 

ちなみに、体力、と、書いてもおなじ意味ではあります。動く力を練りだし、補助し支援し、連携していく仕事ですから、大変ですね。どの仕事にも共通した意見かもしれませんが、特に病院勤務なリハビリ技師には、免許の条件にもありますから、必須です。

 

傍目八目的には、安全と忍耐でしょうか。ふらつくまだ怪我して、あるいは倒れて日が浅い、ふらふらした方々を、安全に、歩けるまで根気良くサポートしなければなりません。ストレスはリハビリなさるご本人様のほうがはるかに高いので、気持ちも不安定。支えるのは気持ちも、根気がないと無理。たとえ怒りにたたかれても、穏やかに受け止めます。

 

そのせいか理学療法士は面白いストレス解消法をお持ちな方も多いものです。

 

人間相手ですから、人間らしい、毎日格闘の連続と、言えるお仕事です。退院には、感謝に涙される患者様をお見かけすると、忍耐や努力の成果にもらい涙も。

 

あとは、日々、日進月歩の医学福祉に勉強連携でしょうか。みんなと仲良く、他所にもご挨拶しながら、研修に勉強に、あの、過酷な重労働勤務のあいまになさらねばなりません。迷えば勉強、弱気になれば研修、若手のうちは、週末は勉強会でほぼほぼ潰れて当たり前な業界。なんとなく入り込んでぬけだせない多忙な人生を根気良くこなすベテラン理学療法士さんもたくさんいらっしゃいます。

 

あとは書類管理も監査がありますから、体育会系に見えて、カルテ管理など、事務業務もかかせません。見た目よりハイソなパソコン能力も必要。最近はハードも進化し、ロボットまで幅広い対応が急務。

 

決して仕事内容の高度化にみあう給与引き上げもなく、年々リハビリ技師人口増加にともない、辛くなってきていますから、大変なことをこなしていかなくては、先がない断崖にきている業界とも、いえます。

 


理学療法士の仕事の中で一番大変なのは、自身の体への負担の大きい方に対するリハビリを行うときです。

 

特に、体重のある方、寝たきりの方のリハビリをする際が大変です。最近では、介護用のリフトの導入もあり体への負担は軽減されましたが、人を起こす動作をする際に腰への負担が強く、腰を痛めている方が多いです。

 

私も、体重のある方を支えた際に、全体重を預けられて、倒れそうになりながらも支えていました。

 


やっぱり力仕事なのが一番大変です。15年ほど仕事してますが、体力が落ちてるのを感じます。歳とった分、経験値は上がって無駄な動きが減った感じはしますが…何歳までやれるのかな、と思うことがあります。

 


理学療法士として働いていて一番大変だと思ったことは、まず体力勝負と日々の勉強だということです。

 

理学療法士は患者さんの肉体的なリハビリを医療面からサポートしますが、体重の重い方や介助が必要な高齢者には自ら手を貸してリハビリをサポートします。そのため、理学療法士の同僚の中には日々体を鍛えている方が多く、私も休日や連休の際はボルタリングに行ったり、登山をすることで体力維持や筋肉強化に勤しんでいます。

 

また、新卒の頃に強く感じたことは、学生時代に習ったことだけでは患者さんにきちんとしたリハビリのサポートが出来ないと痛感しました。医学と同様にリハビリの分野も進歩し続けるので、理学療法士を勤め続けるためには、一生勉強の人生であることも念頭に置かなければならないことも大変です。

 

患者さんとのコミュニケーション


理学療法士の仕事で一番大変なことは患者様とのコミュニケーションです。

 

リハビリが必要な患者様には痛みが辛くナーバスになっておられる方やお年を召されて頑固になっておられる方など、うまく意志疎通出来ない方もいらっしゃります。しかし、効果的にリハビリをするには信頼関係が必須なので、うまくコミュニケーションを図れるように努めています。

 


会話がうまくいかない患者さんとのやりとりが一番大変です。言葉でのやり取りにこだわる必要が無いように勉強や研修などで対応しています。

 

やっぱりメンタルのケアだと思います。自分の身体が思うように動かない、昔のように動かない。毎日辛いリハビリ。というのは肉体的以上に精神的ストレスと疲労が溜まります。

 

その人にちゃんと寄り添ってあげること。弱音も聞いてあげて、少しずつ1つ1つ出来るようにさせてあげること。そのための精神的ケアは相当大変ですがやりがいはあります。

 


毎日患者さんと向き合って思うのはやる気のない人にやる気を持たせてリハビリを行うというのが一番大変です。

 

リハビリは基本体に負荷をかけなくてはならず負荷をかける事により機能が回復していきます。それゆえにどうしても心身に苦痛を感じることもあり、リハビリをやりたがらないひとも多くいます。リハビリを行う側からすれば少し頑張ったら、頑張る事をつみかさねていけばかなり回復しその後の生活の質が上がると思うのです。

 

いくら高度の医療や治療リハビリをしても、結局患者さん自身が治りたい回復したいと思わなければ、本来のリハビリの目的は果たせないと日々痛感しています。

 

訓練内容を考えること


やはり患者一人一人の状態や機能を記録して、それぞれに対して訓練内容を考えることが大変だと思う。

 

医者からはリハビリについて指示されるが、それからカルテを確認して患者情報を確認します。その後、遅くまでカンファレンスをしてリハビリ内容を検討して、実際に患者に行うため勤務時間内に終わることは無く、残業時間が長くなります。

 

さらにそこに論文などを調べる時間もでてくるため、肉体的にも精神的にも負担が大きいです。

 

研修が多すぎる


研修が多すぎるところ。日々進歩する分野なので、勉強が必要なのはわかるが、日常の業務以外の拘束時間が長すぎる。夜の内部研修、休日の外部研修、遠方に泊まりで行く研修も多い。会社で行かされる研修の他に、自費で外部研修に行かないと、意識低い人扱いされるのも嫌。

 

退院調整


一番大変なことは、家族関係が上手く行ってない患者に対して、退院に向けての調整を進めることです。

 

病院から在宅に戻るのか、施設に行くのかで調整する事も違うのですが、家族の受け入れが悪いと「自宅に帰って来ても面倒が見られない」でも「施設に入れるお金なんてない」と退院の目途がつかないことが多々あります。

 

しかし、病院側は退院させてベッドを開けたいもの。回復期だと理学療法士が在宅に帰っても生活できるのか、施設レベルなのかを見極め、食事や入浴はどうするのかなどの調整を行うため、家族を説得させなければいけないので、一番大変です。

 

何度も家族に怒られたことがありますし、年齢も若いので目上の人にあまり強く出られないので、いつも退院調整になると冷や冷やしながらやっています。
また、仕方なく自宅に帰ること決まったとしても、家の中に手すりを入れたり、福祉用具を導入したりを提案すると「どうせ業者と組んでいるんだろう。いくら貰えるんだ?」と言われたこともあります。

 

こっちは、必要だから提案しているのに、押し売り業者のように扱われるのは非常に残念です。

 

大抵、提案を断ってなにも調整せず帰った人は、夏場に脱水になったり転倒して再入院になります。その際、以前の担当者だからと、再び自分が担当になることも多いので、本当に勘弁して欲しいです。

 

目標達成


理学療法士の仕事で一番大変なことは、リハビリをしなければならない患者さんの希望や目標をあらかじめ聞き出すのですが、理学療法士としてもその目標を何とか達成することが大変な仕事になります。

 

例えば、脳梗塞で入院した患者さんはベットに寝た切りか車椅子での移動を強いられています。このような患者さんに対して、リハビリの希望を聞き出しますと、ほとんどの場合、自力での歩行、つまり自分で歩けることと言います。実際いつまでに歩けるのか大体の予想は付くものの、相当の月日がかかります。毎日、課題を考えて患者さんに対してリハビリをしていくのですが、目に見えて良くなることはありませんので、焦りがあります。

 

ある患者さんは、上昇志向が強く必ず歩いて退院をするのだという強い意志でリハビリを続けていました。その結果は、目を見張るものがあり、2か月位で目標達成です。もちろん歩いて退院となりました。患者さんとの二人三脚が功を奏した結果になり、自信となりました。